第3話 ソニック・ブーム
「総司令閣下」
腹と鼓膜に響く声で、思わず耳を押さえた。
珍しく、総参謀長が発言を求めて挙手している。
……総参謀長はエジプトの巨大な石像? のような見た目で軍議の進行役だ。 『
俺は耳を塞いだまま「なんすか?」と聞き返した。
「総司令閣下と情報参謀に申し上げます。 学徒の本分は勉学! アイ? だか、コイ? だか……良く判らぬものに
……!
……そう言われてみれば……確かにそうかも知れないけど……
でも違うんだよ! 勉強が
……と言おうとしたが、その前に情報参謀が……
「総参謀長閣下……畏れながラ、閣下は
お〜〜! 情報参謀! 良い事言った! 声は相変わらずだが!
「
……総参謀長がそう言ってから俺の方を向き直り……
「総司令閣下……
……ふとユイを見ると、笑顔で情報参謀に向かって手を叩くポーズをしている。
初めて会った頃のこいつらは、冷徹で非情に戦う事しか能が無かったけど……徐々に変化し始めているんだな(胸熱)
「作戦参謀……今回の作戦を示せ」
「
総参謀長の指名で、猛獣のような顔をした、傷だらけの巨大な参謀が立ち上がった。
「今次戦は実にシンプルかつ短期戦になる!」
おっ! すげぇ自信!
「ターゲット2名以外の学徒全員を強制的にツガイとし、自然な流れでコイビトと
「
議事ドーム内は拍手喝采、雨、
ズコ〜〜〜ッ!
や……やっぱりこいつら判ってない(泣)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます