5話 重力

「お、取ってきたのか。ごくほうなことだな」

「次の材料はなんです?」

「あー、はいはい。対価」

 俺は対価(金)を手渡した。

「次は重力星……銃星の花だ。」

「銃星?」

「あの星は重力が通常とは比べ物のにならない。おかしいんだ。しかも空気が特殊で銃声のようなあとが鳴り響いているらしい」


「到着だ」

「ありがとう、レオ」

 俺たちは銃星に到着した。俺が宇宙船から出ると上空へとゆっくり体が上昇して言った。

 俺は反重力装置を起動し、着地する。そこは氷のような地面で、歩くとジャリジャリいった。

「こんな所になにか生えてるぞ」

「これですね、探していたのは」

 すんなりと見つかってしまった。地球のように何かあるんじゃないかとヒヤヒヤしたが、杞憂だったようだ。

 その植物は水色をしていて、綺麗の一言に尽きる代物だった。俺はその植物を根っこからむしり取り、宇宙船へ向かった。

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