ニデックの決算短信 70点
・「通期業績予想に変更なし」 これが重要だが、
中間発表(3~9月)の営業利益が若干の増加に対して、純利益がおよそ3割の減少。理由は為替差損の270億を計上したもの。為替差損……? (;'∀')
輸出企業なのに差損とは、外国で生産した製品で損が発生したと考えるべきか、
あるいは外国からの仕入れ値が高すぎたのか。
現時点での1株益が大幅に減少。これに機関投資家が過剰反応した場合、
株価2,500円が視野に入る。
事業別にみる
・精密小型モータ(爆発的な利益増加)
HDD用モータの売上高は、ニアライン用途を中心とした高付加価値ゾーンでの増加を主因として、【前年同期比67.7%増収】の487億23百万円となりました。
その他小型モータの売上高は、AIサーバ向け水冷システムの急激な需要拡大に呼応した水冷モジュール事業の垂直立上げによる量産化を主因として、前年同期比10.8%増収の1,938億65百万円となりました。
営業利益は、増収の影響に加えて、ニアライン向けHDDモータやAIデータセンター向け水冷モジュールをはじめとする高利益率製品への製品構成良化の影響も含め、【前年同期比74.3%増益】の290億79百万円となりました。
↑ふむ('_') 精密小型モータ事業はもう安泰だな。
・「車載」製品グループ
売上、前年同期比17.2%増収の3,307億80百万円となりました。
営業利益は、EVトラクションモータ関連事業の戦略転換に伴う不採算機種の受注制限の徹底と原価低減、固定費の大幅削減を断行した一方、量産体制構築の途上にあるニデックPSAイーモーターズ連結子会社化による損失の取り込みと段階取得に係る差益の計上等の影響も含め、【前年同期比22.8%増益】の200億98百万円となりまし
↑(´_ゝ`) ほう? 社債は赤字転落かと冷や冷やしたが、増益かね。
・「家電・商業・産業用」製品グループ
利益は横ばい
売上高は、AIデータセンター建設ラッシュを背景にデータセンターに必要不可欠な発電機等の需要が急拡大しており、それに対応した生産能力の増強を鋭意進めています。またグリーンイノベーション関連需要の拡大に伴いバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)の大幅拡大に注力するなか、
前年同期比8.4%増収の5,200億80百万円となりました。営業利益は、下期以降の収益性の改善を目指して欧州を中心とする分散拠点の合理化等を推進したことに伴う一時的なコスト負担の増加を主因に、前年同期比0.6%減益の582億53百万円となりました。
↑一時的な負担増とある。次回に期待しよう。
データセンター向けの発電機や蓄電池は絶対に必要だからね。
・「機器装置」製品グループ
売上高は、新規連結による影響や液晶ガラス基板搬送用ロボットの増収を主因として、前年同期比5.0%増収の1,535億12百万円となりました。
営業利益は、景気変動サイクルに伴う高収益の半導体検査装置の売上減少や工作機械関連各社の生産体制集約等に伴う一時的な生産能力低下、コスト負担の増加により、前年同期比28.1%減益の167億58百万円となりました。
↑本当に('_') 一時的なのか? そうじゃないとしたらやばいが……
・「電子・光学部品」製品グループ
売上高は前年同期比4.6%増収の449億72百万円、営業利益は前年同期比18.8%減益の63億56百万円となりました。
・「その他」の製品グループ
売上高は前年同期比18.8%減収の18億79百万円、営業利益は前年同期比41.8%減益の1億39百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間の継続事業からの連結売上高は、季節要因による空調関連需要の減少を除き各事業分野は引き続き順調に推移しましたが、急速に円高が進行したことによる為替変動の影響をうけ、直前四半期比0.4%減収の6,456億45百万円となりました。
営業利益は、車載が直前四半期にニデックPSAイーモーターズ連結子会社化に伴う段階取得に係る差益を計上した反動の影響もありましたが、EVトラクション関連事業において徹底した収益力の改善により中国市場で黒字転換したこと、
家電・商業・産業用において大幅なコスト削減および製品構成の良化により収益性が向上したことにより直前四半期比0.6%増益の606億72百万円となり過去最高を更新しました。
税引前四半期利益は、為替差損約423億円を計上した影響も含め、直前四半期比72.7%減益の215億2百万円、継続事業からの四半期利益は直前四半期比65.2%減益の190億28百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は直前四半期比
65.3%減益の194億87百万円となりました。
(*´ω`) 今回は、精密小型と車載が頑張った形だね。他の事業での現役を撃ち殺して営業利益は横ばいとなったが、為替差損のせいで最終利益は大幅な減少。
決算短信には現役の事業について「一過性」「一過性のため」としつこく書いてあるが、これが本当に一過性なのか怪しいものだ。
次の決算は2月だ。
他に特別なIRでもなければ、ニデックの株価が年内に上がる可能性はこれで0に決まったな。来年も多分上がら無そうで困る(笑) 俺の持ってる株でここまでパフォーマンスの悪い株は初めてだよ。ちゃんと選んで買ってるつもりなんだが(;'∀')
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