大和ハウスの中期経営計画について
内容は実に素晴らしい。
大和ハウスと聞くと戸建て住宅のイメージが強いと思うが、実際の利益や成長性を考えると全く違う。国内の戸建て需要は頭打ちなので米国市場を開拓中だ。
全事業の中で飛びぬけて利益が高いのが「商業施設」と「事業施設」だ。
この二つの事業が大和ハウスを支える柱となっている。
大和ハウス。最も期待の持てる事業は3つある。
・商業施設 →ショッピングセンター、ホテル、オフィス(複合)など
・事業施設 → データセンター、倉庫(通販)、工業団地、公設卸売市場
・環境エネ → 発電、電力小売りなど
商業施設は、国内の都市一極化が進む中で大型のショッピングセンター、
国内外の宿泊者向けとなるホテル、商業施設やスポーツジムなどと一体になった
近代的なオフィスなど需要は底堅い。
事業施設は、AI需要のデータセンターの他に通販市場が成長するにしたがって倉庫の需要は順調であり、卸売市場では、例えば新潟県の漁業卸売市場として大型の倉庫を作り、同じ敷地内にスーパーマーケットやホームセンター、内科のクリニックなども作り、田舎の巨大な面積を利用した多目的施設(横に広げる)としてしまう。
古くなった卸売市場を再建し、大型の商業施設を兼ねた事業施設として生まれ変わらせること。自治体との連携も必要であり社会的信用の高い大和ハウスグループならではの提案力と解決力と言える。
環境エネルギー事業は、発電設備となる風力、太陽光などを自前で作ってしまう。
そこから得られたエネルギーをマンションなど各建築物へ供給するのだ。
発電需要は、EVやデーターセンタ―向けで今後も確実に上がり続ける。
大和ハウスは、なんと駐車場も作れる。それもホテルに隣接する部分や、観光施設、
EV向けの急速充電用の駐車場など幅広い。
これらをまとめると、大和ハウスとはそもそも住宅の建築から始まった企業だが、
今となっては売上5兆円を目指す企業にまで巨大化し、この世の「建築物」や「インフラ」と名前の付くものは、ほぼすべてが生産可能となっている。
企業名の「ハウス」とはもはや飾りであり、しかも国内市場の住宅、マンションが頭打ちでも欧米豪などで海外事業を開拓中なので問題ない。今までは国内事業がメインでほぼ内需銘柄だったのが、少しずつではあるが外需系に移行中だ。
国内でトップの建築メーカーとして誇るブランド力は、間違いなく海外でも通用するだろう。国内においてはDX、AI、EV化によるインフラ設備の建築需要が山ほどある。国内においても戸建て、マンション以外の事業は堅調に成長するのではないか。
配当下限が143円の累進配当に疑いの余地なし。
【良い企業とは複数の事業を持つ企業である。そして複数の事業がそれぞれに
採算性を持ち、仮にある事業が不調でも別の事業の好調がそれを打ち消し、
結果的に高い営業利益を維持する企業である。そして祖業の成長が頭打ちになっても直ちに別の成長事業を見出すことのできる企業である】
創業者の石橋信夫さんは、筆者が金子直吉、永守さん、稲森さん、本田宗一郎と並んで心より尊敬する経営者の一人である。石橋さんは帝国陸軍で勤務後、シベリア抑留の地獄を経て帰国後、「手軽に、誰でも住める住宅が作りたい」と始めた企業。
その石橋さんの遺志を継ぐ経営者諸君らが、今もその経営哲学を守り、経営を続けているのなら問題はないはずだ。
今の60代の「若者」たちが、25年に迎える創業100周年に向けて次の経営計画を考えている最中だ。超長期では売上10兆を目指したいとしている。
今は亡き創業者が、夢に見た10兆円の夢を達成するために。
石橋信夫さんからすれば、今の社長も役員も、昨日生まれた赤ん坊と大差がない。
大局(歴史)を知れば、今の60代も70代も若者に過ぎないのだ。
戦後生まれの若者たちよ。戦時を生き、苦しみの果てに生み出した大和ハウスの
創業者の理念をどうか引き継いでほしい。
https://www.daiwahouse.co.jp/innovation/index.html?page=from_header
創業者、石橋信夫の歴史。大和ハウスの企業情報より。
戦後、日本社会の発展に貢献すべく、鉄パイプによる建築を発案し、「建築の工業化」を目指して、間口三間から始めた大和ハウス工業は、石橋信夫の反骨精神と人情味溢れんばかりの人間育成、さらに「夢」を追い求めてやまない強靭な志を糧として成長してきました。
私たちは、今後も、この石橋信夫の熱き想いを継承し、大志を抱き、未知の「夢」を追い求め続け、力強く邁進してまいります。
それでは石橋信夫と大和ハウスグループの軌跡をご覧ください。
(。-∀-)
双日にも、ホンダにも、京セラにも、創業者の言葉や経歴がしっかりと公式HPに記載されている。双日では漫画にて金子直吉氏の軌跡が描かれている。
創業者はもう亡くなった。この世にいない。
その意思を今を生きる若者たちがどれだけ受け継いでいるか。
それがしっかりと受け継がれているのなら、創業者は決して死んでない。
彼らの体は朽ちてしまったが、心や理念は今も生き続けているのだ。
長期投資の本質とは、人(経営者)の質である。
創業の理念をすっかり忘れてしまうなら、大和ハウスでさえAGCや住友化学のように落ちぶれた赤字体質の企業に転落してしまうことだろう。
経営において、油断、慢心、怠惰は、やがてがん細胞となってその企業をつぶしてしまう。我々投資家はその醜い心をどうやって見抜くかが生き延びるための術となる。
【60代の若者たちよ。君たちに言いたい。すでに創業者はいないのだぞ。
国内市場は衰退の一途をたどり、あとは海外で事業を広げるしかなくなる。
海外で事業を行うのは砲煙弾雨の中を歩むのと同等。一つ道を誤れば直ちに手足を失う。今を生きる君たちがしっかりしなければ、企業の存続などできはしない】
我々が仮に個別株投資に失敗を続けるならば、老後は100歳までの労働が待っている。この国では人口少子化から半永久的に増税が行われ、老後の年金は日を追うごとに食いつぶされ、そのうえで税は政府のお小遣いとされるからだ。
【何度でも言おう。我らが払った税金は、第一に政府のお小遣いとして使われる。我が国にまともな議会など存在せず、法律もろくに審議せず滅茶苦茶に作られてる。
都議会議員選挙でも何度も叫ばれたとおり、今の多くの若者には生きるすべは失われつつある。日本国の人口減少速度は、欧米メディアが特集を組んでいるほどに深刻さを増している。韓国も同様にひどく日本と並んで少子化のトップランナーとして
世界中で報道されている】
8/5のショックを経て、俺が昨年末に予想した通りの損切り祭りとなった。
新NISA制度は破綻しつつある。彼らはここで失敗の本質を見極めないことには、老後の破産が待っている。いかに現金を貯蓄しようと老後は一瞬で消え去る。
新NISA組で、SP500で失敗したのでこれからは日本株を買おう…と思う者もいるようだが、個人投資家に個別株式の投資はまず不可能だと、フィッシャー先生も、シーゲル先生も、エリス先生も口をそろえて言う。今回のAGCの失敗を見て俺もそうなのかもしれないと反省している。だが、それでも俺は自分の知識と経験を信じて個別株投資を続けていく。
諸君らにも、さらなる覚悟を持ってもらいたい。
我らは、自決用の手りゅう弾を身体中に巻き付け、敵の機関銃の猛烈な射撃の中を突撃して陣地を突破するくらいの覚悟を持ち、明日ベッドから起きたら持ち株が
とつぜん上場廃止になるくらいの覚悟を持ち、個別株投資を続行しよう。
なぜなら、我々は個人投資家の95%が不可能とされているいばらの道を歩むからだ。怖いなら指数ETFを買えばいいだろうが、俺はそうはしない、
俺は住友化学、AGCと二度も続けて企業分析を失敗してしまった愚者であり、深く反省しているが、これが俺の能力の限界だとしたら、来年もまた慢性的な赤字転落企業が出るのだろう。むしろ良好な分析が的中してる企業の方が圧倒的に多いので仕方ないのかもしれないが。もちろんその際はすぐに損切りして別の株と切り替えるのが
アクティブ運用の基本。リバランスによって採算を向上させる。
株を買う。生きるか死ぬか。買わないことには「老後の苦しみ」が待っている。
老後に苦しんで死ぬか? 病気になっても治療費が払えず、住む家も失い、今日食べるものにも困る乞食と化す。それとも資産家として有意義な老後を過ごすか。
すべては企業選定のこの瞬間にかかっている。
株式投資とは改めて恐ろしい行為だと思うが、それでも続けていかなければならないのだ。大和ハウスを創業してくださった石橋信夫さんの後に続く、「生まれたばかりの赤ん坊たち」の経営能力を俺は信じたい。
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