第28話 劣情
ギヨウは、言葉を失っているシユを見て、笑みをこぼした。
萎えかけたシユの下半身を、今一度、擦り上げる。
すると、シユは速攻で、溜まっていたものを、ギヨウの手の中に、吐き出した。
中指と薬指を、手の内側にこすり合わせ、指先に、トロリとした液体を取る。
シユは、一心に、ことの次第を見つめているようだ。
この体位だと、表情がよく見えなくて、面白くない。
よいしょと、ギヨウは、シユを抱いたまま、膝を立て、座り直す。
シユの細くて長い足が、さらに高く、左右に、投げ出された。
人払いをしなかったから、誰か入って来るかも知れない。
「何するの?」
「苦しいことだ」
耳元でそう囁くと、シユの四肢が、分かりやすく強張る。
「やめるか?」
シユは、返事をしなかった。
吐き出させた精液を、シユの小さな後孔に、塗り付ける。
しばらく、くるくると撫でて、中指をゆっくりと押し入れるようにする。
シユは、途端に首を振り、抵抗を示した。
今更、もう遅い。
足を絡ませ、逃げられないようにして、一気に、奥まで指を突き入れる。
すると、言葉にならない叫びが、シユの喉元から絞り出された。
「力を抜け」
中は、どこまでも狭く、そして熱い。
この可愛い穴が、太いものを咥え込む姿を想像すると、劣情を催す。
慣れれば、自ら性具を入れて、遊ぶようにもなると聞くが、それはダメだ。
「自分では触るな。分かったか?」
シユは、目をギュッと瞑ったまま、頷いた。
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