小説形式。三人の投資家の運命を描く

※誤字脱字は随時訂正します。


人物紹介。彼らは全員が投資家である。


・新田ミカ(にったみか)

 30歳の女性。

 精神を病んだために三菱自動車での営業事務を28歳の時に退職。

 日本で最低クラスの販売実績を持つディーラーでは人の出入りが激しく、

 新卒の社員は2年以内に9割が辞める。そのため店を回す事務員の数が激減し

 残業が増える。ある日ストレスの限界からうつ病になって

 出社が困難になり、残された有休を使って退職を決意。実家に帰る。

 一年間静養し、心が回復したので29歳からコンビニでアルバイトを始める。


・斎藤まゆ (さいとうまゆ)

 30歳の女性。

 元ナース。大きな総合病院ではなく地方の診療所で勤務。

 二交代制のために一日当たりの勤務時間が長く激務だ。

 ナース寮での生活のために生活コストは安く、夜勤が多いために

 日中に遊びにも行けず、自然と貯金が増えていった。

 その貯金を使う暇もなく、また男性との出会いもないままで(院内での同僚は

 ハゲた中年ドクターなど)このまま人生が終わってしまうのを悲観。

 30歳で退職し、実家に戻る。


・茶羅男(ちゃらお) 

 30歳の男性。見た目通りのチャラ男である。彼には高木敦(たかぎあつし)

 という本名があるのだが、職場では常に「チャラオ君」「チャラ先輩」

 と呼ばれるために、いつしか周囲の人が彼の名前を忘れてしまった。

 彼は電機メーカーの技術者として働いているが、父親のコネで採用されただけの

 無能者だった。配置は窓際だ。彼の仕事は事務所でのデータ入力だけであり、

 渡された文書をデータベースに書き込むだけ。会社ではお荷物扱いだった。



彼ら三名は、いずれも投資の道を歩む。

投資のスタイル、銘柄の選定は三名ごとに全く異なる。


彼らの保有資産は次の通りだ。


・新田ミカ 300万

・斎藤まゆ 550万

・チャラ男 3億円 


チャラ男の場合は父から借りたデビットカードを勝手におろして

現金したり、ママからお小遣いを得たり(前借り)している。

彼のような金持ちは30歳でも親からお小遣いがもらえるのだ(実例あり)


なお、彼のモデルとなった人物は

シュガー元内閣総理の長男として有名な、例の彼である。 

週刊文春に彼の顔が掲載された時は、あまりのチャラさに物議をかましたものだ。

筆者も彼の写真を見た時は腹を抱えて笑ったのを懐かしく思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る