第9話

だいたいどこのネカフェに行っても、食事がないネカフェだと、みんなカップラーメンや近くのコンビニで買って食べている!


私も食事がないネカフェでは、袋のままレンチンできる冷凍チャーハンが美味しくて、毎日食べていた日が続いていた。


ネカフェでなくても色々な所に泊まれる最近の良い情報をテレビで入手出来た。

一つは、ADDress

格安で日本のいろいろな所に民泊ができる。

もう一つは、 おてつたび

お仕事を手伝ってお金をもらえたり、食事も無料だったり、無料で泊まれる凄い旅だ。

実際に、夫婦でおてつだびで、日本を周っている人がいる。


そんな生活も悪くないななんて、このテレビを見て思った。


ネカフェ生活で、良い事は家が無いので物を置く場所がない、今やコインロッカーも高いところなら、24時間1000円以上するところもある。

何が良いって、自分の荷物が最小限にまとめてあることだ。

洋服も、3セットくらいで着回ししたり、着ないものは捨てる。

ブックオフやセカストでの古着やUNIQLO、GUの格安になった服を見てまわる。

出会い系サイトでもし会ったとしても、違う人と会うなら、毎日同じ服を洗濯して着ても誰もわからない。

服が、何十着あっても、着ない服はどんどん出てくるのに、また、服を買うのがみんな普通になっている。

去年一年着ない服はもう、一生着ないと思うんだけどな。

置く場所があるから、要らないものも置いておくわけで、場所がなければ、最低使うものを選ばなければならない。

私の実家は仙台だが、東日本大震災で実家は流され、何故か取ってあった、高校の制服や母の若い頃のワンピース、おばあちゃんからもらった着物や帯も全部流された。

茶の間にあった、ガラスケースの大きな戸棚には、家を建てた頃からあった、色落ちした、こけし、だるま、時計、人形が意外とぎっしり詰まっていた、でも何年も何年も開けていないガラスの大きな扉だった。

その中身も、そのガラスも全部泥だらけで、何も無くなっていた、変わりに何処かの工場から流れて来た、フォークリフトで運ぶ時のプラスチックの四角いケースがたくさん家に入っていた。

それがないからといって、なんの不自由もなかった。

親が亡くなった時、昔みんなで住んだ実家に1人で、住んでいる事が多い今、昔のままの押し入れの中身を、部屋に出して捨てるという作業は大変だろうなんて思う。

もしこの先、部屋を借りたとしても、荷物は増やさない事を心がけたい。

それが、この先、きっと良いことになる。


今日のネカフェの、麻婆豆腐は初めて食べたがとても美味しかった。


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