第8話

「もっと、優しく舐めておくれ…」

出てしまうじゃないか…

「あら、ジュッブっ、ジュップっ、ほうなの?」

私は70代のちょっと柔らかいナマコの様なふやけた、それを咥えながら、返事を返した。


男性は、勃ちはしない時もそれなりに気持ち良ければ射精してしまう。

だが、とてもデリケートで少しの気に触る言葉や、不安なことがあると、それだけでもう、勃たなくなってしまうこともある。

それは、その目の前の女性の顔がどうとかいう問題ではないこともある。

男性は、本当にデリケートで、小心者の生き物だ。

だから、AV男優は、身体もそうだが、内面のメンタルも強くなければならないだろうと思ってしまう。

女性はどちらかと言うと、図太い生き物である。

もちろんそれは、子供を産むという事を踏まえてのことだろう。

「じゃあ、もうゴムつけちゃう?」

「そうだな、あんまりゴムは得意じゃないんだが…」

そんな事は、男は全員言うのだ。

私は、「そうよね〜」といいながら、ゴムに嫌がって縮まりかける、ペニスにするっと付けて、上からゆっくりとそれを吸いながら口に入れ、数回ピストンを繰り返す。

それから、跨って腰をクルリ、クルリゆっくり回す…

ゴムのヌルヌルと私の蜜が、お互いの毛と毛に絡みついた…

「あぁぁ、、」

急に肩を抱きすくめられ、私は枕に顔を付き、身体を重ねた。

風船が縮まるかのように、私の中から無くなった。

起き上がり、しょんぼりしているおちんちんと縮まったゴムを取りながら、ティッシュを5枚取って優しく拭いた。


少し休んで、シャワーを2人で浴びた。


体を軽く拭いてから、コーヒーを淹れて2人で飲んだ。


アダルトから切り替えられたテレビにはちょうど12レース馬たちが走るところだった。


そういえばここは、錦糸町のPARCOの裏のホテルTSUBAKIだ。


朝ネットカフェマ○ボーから、喫茶ニットてモーニングを食べて、出会い系サイトで検索して…


裸で、コーヒーを飲みながら、私はそんな朝を思い出していた。

お相手の競馬の話を聞き流しながしながら…




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