第7話
大宮に出会いで呼ばれて、ネカフェに入った。
新宿より24時間が断然安かった。
そこはチェーン店のカレー食べ放題のお店だ。たまに夕食にホワイトシチューやお茶漬けが出る時もあった。
やっぱり、住んでる住んでる。
ネカフェに住んでる住人が珍しいメニューに群がっている。
ここは、部屋に持ち込んでご飯を食べられるから、嬉しい。
ほとんどの、カレーがあるお店は、食べる所が決まっていて、そこで食べるようになっている。
まぁ、だいたい3分以内で食べちゃうんですけど、やっぱりネカフェの大きい所は人数が多いところもあって、10人くらいで食べる時もあったな。
それは、それは、みんな黙々と自分で皿にカレーとご飯をよそい、銀色のステンレス音がカツカツなって、男も女も素早く立ち去る。
全くの他人たちが、混ざって飯を食べる。
みんな、それぞれの悩み、思いを抱えながら。
突然、向かい側の部屋から絶対エッチしてる女性の「あっん、あん」って声が聞こえて耳をすました。
もしかして、エロい映画をみてるだけかも知れないかと…
いや、この止まったり、聞こえたり、大きくなったり、息づかい絶対、してる!
女性の私でもちょっと、子宮がズンと感じてしまうくらいのエロい声だ。
周りの男性たちは、きっとあそこに手を添えて、激しく動かしているだろう。
ネカフェのエッチは、ダメなはずだが、そこはグレーだ。
誰も、わからない、もしかして1人でオナニーしてるのかも、なんて思ったら、一気に冷めて。
ふと、廊下に出ると従業員が5〜6人ゾロゾロとウロウロしていた。
狭いネカフェに2人で入ったら、そりゃ男性はムラムラくるでしょうね〜。
そういえば、息子が天井なしのブースのネカフェでも、そんな声を聞いた事あるとか言ってた。
わざとらしいそれは逆に、ムラムラよりしらけムードになる。
聞きたくないのに、聞かせられてるんだから。
ネカフェも、沢山の事件があるだろう、知らないだけで…
従業員さん達は、変わる変わる入れ替わるお客に忙しい毎日、何もなきゃ良いが…
大変な毎日だろう。
ありがとうございます。
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