後期
第31話
入学から半年が経過しただろうか。
俺は今ダンジョンへと訪れている。このダンジョンは来週、学院のダンジョン実習で使われる場所だ。そのために俺は一人事前に調査に来ている。
このダンジョンは所詮程度がしれている。俺たちのクラスはなかなかエリートであるため誰も下手はこかないだろう。普通であれば。
でも、それは面白くなi、あいつらのためにならない。やはり、アクシデントに対応出来てこそのAクラスの生徒だ。
それに、余裕ぶっこいてる奴らの心が折れるのを見てみたいしな。まぁ、これで死んでしまったら仕方ない。それもダンジョンだ。
さて、ゴブリン共に知恵でも授けますかね。
俺は肩脇に荷物を抱え、ダンジョンへと潜っていく。
◆
俺がダンジョンに入り、雑魚を殺しながら少し奥に進めば、ゴブリン共に襲われる。
「あ〜、ダメだダメだ。そんなんじゃ、すぐに死んでしまうよ。」
俺はそいつらの攻撃をサクッと避ける。
『グギグギギ』
『ググ』
「お前たちは結構賢いと聞いている。殺さないから俺の言う通りにして貰えないかな。あぁ、そうだ、お土産だよ。」
そう言って俺はその辺の村にいた美少女をゴブリンの元へ放り投げる。村の隅の誰も気づかないところで一人でいたからついね。なぜ一人でいたかは母親の為のプレゼントをこっそり作っていたらしい。くだらない。
それにしてもびっくりしたよ、平民の癖にその辺の貴族共より顔がいいんだから。まぁ、この世界の奴らは総じて顔がいいけどね。
俺は投げたあと、女に水をかけて目を覚まさせてやる。気絶したままだと可哀想だからな。これも俺の優しさだ。
「…?、ん?ここは…ど…こ」
『グギャギャ!!』
『ギャギャ!!』
「え、え、い、いや、た、助けて…お母さん…!」
少し喉乾いたし、水でも飲も。
「いや!な、なんで…こんな…」
ゴブリン達はその女の元へ嬉々として近づいていく。彼らの汚い下半身は大きく膨張している。
数十匹のゴブリン達が女を襲う。
「い、痛い痛い痛い!う、うぐっ!」
穴という穴にねじ込まれ、綺麗な肌は爪による切り傷ができていく。
「あ、あぁ…」
んー干し肉も久しぶりに食べたけど固いな…。次からはサンドウィッチでも作ってきた方がいいな…。
「あれ、もう死んだ?」
腹や足から血を流し死んでいる女の子死体があった。その死体は白い液体に染まっており、ゴブリン共は今もまだその死体に死体に対して腰を燃やしている。
『グギャギャ!ギャ!』
ゴブリン共はなんて単純なんだろうか。ゴブリン共は俺に向かって頭を地面に擦り付ける。
「それじゃあ、契約だ。」
俺は魔力を持たない。そのため、ゴブリン共の少ない魔力によって契約を結ぶ。
「俺は、来週女を持ってくる。お前らはそいつらを狩れ。知恵は俺が与える。」
こんなことをする理由?そんなものは存在しない。利益も何も無い。俺はこれまでもこれからも自分のしたいことをするだけだ。せっかく転生したのだから。
そうあれだ、スローライフってやつだ。
◆
学院、放課後の教室。
俺はアイシャと机を囲んでいる。来週のダンジョン実習のグループ決めだ。もう忘れているかもしれないが、実は俺はこのクラスの副代表。クラス代表のアイシャとグループを決める。
俺がレイカの動きを抑制したいから一緒がいいが、戦力的に離れざる得ないだろう。
「やっぱり、アルス様とリリア様はご一緒がよろしいですか?」
「いや、リリアも強いし離していいと思います。」
レイカだけ戦力的に離してノアとヒロイン達で組ませるか。
「レイカさんは俺とアイシャさんとは離しましょうか?」
「はい、それがいいかもですね。まぁ、レベルの低いダンジョンですから、少しくらいは戦力差が出ても構いません。楽に決めていきましょう。」
以前のアイシャだったらきっちりキメそうだが、これもノアと仲良くなったことによる変化だろうか。
俺たちの会議は小一時間ほど続いた。
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