第19話
ノアの事件を手伝って3日後の休日。学院もないので、俺はいつもより遅めに起きる。昼からリリアと出掛けることになっているので、ゆっくりと身支度を整えていた。
(あ〜、めんど。あいつの処女でしたいことがあるから、まだヤれないしなぁ。)
面倒なのになぜ出掛けることになったのかというと、前に手を出した女と話していると、リリアが嫉妬してしまったからだ。
遊んであげて、友達を無償で手伝ってあげている俺は、聖人を名乗ってもいいのではないだろうか。
事件後、学院で変わったことといえば、ヘイミーがノアに懐き、よく話すことになっていた。そこで、レイカもまずいと思ったのかノアに以前よりも頑張ってアピールしている。
妹ちゃんを殺してノアとヘイミーを曇らせても良かったが、仲良くなってもらうためにしたことだしやめておいた。
(どーせ後で殺すしな。)
「ふぅ、そろそろ行くかな。」
俺は、リリアとの待ち合わせ場所に向かう。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「あれ、リリア待った?」
「いえ、全然待っていませんよ。」
「なら、行こうか。」
「はい!」
と言って、リリアは俺の腕に抱きついてくる。
「それと、リリア…その服、似合ってる。お上品でお嬢様って感じだ。」
「アルス様ために頑張って選んだんです!それと、私は公爵令嬢なのでお嬢様ですよ!」
「あれ、そうだっけ?普段の様子がお嬢様っぽくないから忘れてたなぁ。でも、そんな爵位とか関係なく好きだよ。」
「あ、ありがとうございます…えへへ…」
ちなみに、遊びに行くだろうということで、リリアの父である公爵閣下からはたくさんのお金を頂いている。残った分は、俺の懐で、魔道具などに資金にしている。
公爵令嬢の婚約者とかまじ最高だろ。しかも、お義父さんは俺たちに甘いし…
「昼食から行こうか?」
「はい、行きましょう!
そこから、俺たちは、食べ歩きやアクセサリーなどを見て、適当にぶらぶらと街を回り、日も暮れてきた。
「あぁー、そろそろ終わりかな、リリア。寮に戻ろうか?」
「アルス様、今日はとても楽しかったです!それで…良ければなんですけど…今日は宿を取ってそこに泊まっていきませんか?」
「うん、いいよ。俺もまだ一緒にいたいしね。」
(早く帰って、今日は姉様に会いに行きたかったんだけどな…)
「嬉しいです!ありがとうございます。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
リリアの提案の元俺たちは宿に泊まることにした。意外なことに、清潔ではあるが、若い女の人が個人で経営している小さめなところだった。
「いらっしゃい。貴族様がうちに泊まってくれるなんて珍しい…。それに、こんな素敵なカップルなんて…貴族様には狭いかもしれないけどゆっくりとしていってくださいね。」
「はい、私はこうゆうところに泊まってみたかったんですよ!」
「新鮮だね、リリア。」
そして、俺たちは借りた部屋に向かう。
「おぉ、中々いい部屋だね。リリア、先にお風呂どうぞ。」
「ありがとうございます。それじゃあ、先に失礼しますね。」
そうして、俺は聞こえてくる水の音に耳を澄ませながら、思考に落ちる。
(ノアとヘイミーのイベントは進んだな。攻略は時間が経てば進むだろう。あとは、王女様と魔法っ娘、どっちからイベント起こそうかなぁ。)
そんなこんな、思考しているとリリアが風呂から上がって来た。
バスタオルを身体に纏い、少し火照った身体は色気を感じさせる。
「お次、どうぞ。アルス様…」
「あぁ、分かった。」
その後、俺は風呂で疲れと共に汚れを洗い流す。
風呂から上がった俺は、ベットに倒れ込んだ。
「ア、アルス様…」
「どうしたの、リリア?息が荒いよ?」
「私達も大人になりました。そろそろ、いいですよね…?」
リリアは上から俺に唇を合わせてくる。その後、リリアは俺の下に手を伸ばしてくる。
(ホントだったら、ヤりたいんだけど…)
「ダーメ♪」
俺は、リリアを下にし、リリアの胸と股の方を弄る。
「ダメっ、んっ、あっ、アルスしゃまぁ」
リリアの身体はビクビクとベットの上で跳ねている。
「どう、リリア?」
「はぁはぁ、欲しいです…アルス様のが欲しいです…」
俺を聞いた俺だが、そのまま指でイかした。
「リリアー?あれ、気絶しちゃった?初めてにはやり過ぎたかな。」
(俺もムラムラするな…)
そのまま、俺はリリアを置いて部屋を出る。
「店主さーん?」
………
……
…
しばらくすると、奥から出てきた。
「店主さん、夜分遅くにすみません。」
「ふぁい。大丈夫ですよぉ。どうかしましたか?」
「少し、相手になって貰えませんか?」
「え?」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【side リリア】
目が覚めた私は、周りを見渡す。
「あ、あれ、アルス様…?」
アルス様がいないです。どこかに行っているのでしょうか。
(少し、汗をかいてしまいました。また、お風呂に入りましょうか…)
――シャー
「はぁ、私って魅力ないんでしょうか…」
私がアルス様に弄られたところはまだ感覚が残っている。私の手は、無意識に自分の下へと伸びていた。
(んっ、分かってます。きっとアルス様は私のことを思ってくれてのことですよね!)
アルス様はずっと一緒にいてくれる。だって、あの時誓ってくれましたもん。私だけを見てくれるに決まってます!
信じてます。いつまでも…
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