第17話
翌日、俺はいつも通り学院に向かった。
(あの平民のイベントはそろそろかなぁ)
俺は、原作よりも早く事件を起こすために、色々と手回しをしていた。ちょっと、危ない貴族に犯人役にはなってもらったけど、ロリには優しいし、問題ないだろう。
教室に着き、人も揃ってきたところで、
「皆さん、おはようございます。あら、今日は、ノアさんとヘイミーさんはお休みですね。これは、怪しい関係ですかねぇ。」
ドンッ
(あ、レイカが机にぶっ倒れた…)
もしかして、そうなのか…
逢引か、逢引か!
キャー
といった声がちらほら聞こえてくる。
(あ、レイカが吐血した。)
俺でも、与えられなかったダメージをこう易々と…こいつら、やるな…
てか、レイカはノアと一緒じゃなかったんだな。予定を早めたことによって、依頼を一人で聞いたことによるズレかなぁ。
今死なれるとつまらんから、手伝いに行くか。
「先生、私用を思い出したので帰ります。」
「ア、アルスさん。もう帰るんですか?わ、分かりました…じゃあ、ついでにレイカさんを医務室まで運んであげてくれませんか?」
「分かりました。」
そう言って、俺はレイカの肩を持ち、医務室へ向かった。肩を持った時に、良い匂いが鼻を通る。そして、昨日、俺をボコボコにしたレイカが精神的に弱ってる姿には興奮を覚えた。
(いい身体だなぁー)
変なところを触れば、冗談抜きで死にそうだから、真面目に医務室まで運んだ。
「着いたぞ、レイカさん。」
「あ、ありがとうございます…。アルス様…」
「じゃあ、お大事にー。あー、あとグズグズしてるとノア盗られちゃうよ。」
「グフッ」
俺は、追い討t…励ましの言葉をかけ、学校を後にした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
見つけた。今から学院に行こうとしてるところかな。
「よぅ、ノア。どうした?そんなに急いで。」
「ア、アルス…」
そこから、俺は事情は知っているが説明をしてもらった。
「だから、レイカさんを呼びに行くところなんだ。」
「いや、今のあいつは使い物にならない。今頃は学院の医務室で寝ていることだろう。」
「一体、あのレイカさんに何があったんだ…」
「というわけで、俺がお前を隣街まで連れて行ってやるよ。」
俺は、ノアを空中へと蹴り飛ばし、キャッチから隣街目指して走り出す。
「ねぇ、蹴る必要あった!!?身体強化してなかったら、骨折れてたよ!?」
「必要に決まってんだろ!」
(俺が蹴りたいから蹴った。それだけだ。)
俺はそれなりの速さで、道を駆ける。それなりといっても、常人にとって物凄いスピードだろう。ノアは風圧もあって目をつぶっている。
横に避けたくないし、ストレス発散も兼ねて通り道にいる魔獣や人は斬り殺しながら進んだ。
(ハッハー↑俺の前にいるのが悪いんだからなぁ)
「あと少しで着くぞ!ノア!」
「速えー、ぜったい離さないでよ!?」
「おう、お前もしっかり捕まってろ。」
会話だけなら爽やかな移動を終え、目的地に到着した。
「おえ、オロロロロロロ」
ノアは酔ったのか、到着するなり吐いている。
「あ、ありがとう。アルス…オロロロロロロ」
「あぁ、これくらい平気だ。どんどん頼ってくれ。俺たちは
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見ない間に、フォロワーと星が3,4倍くらいになっていてビビる。
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