第14話

 翌日、教室で…


「皆さん、おはようございます。今日も一日頑張りましょう!今日は自己紹介から始めていきましょう。」


 今日は昨日しなかった自己紹介から始まる。


 俺が相対することになるヒロイン共。


 ノアの助手の勇者レイカ・キリギリ

 王族ヒロインのアイシャ・フォン・ゼルナー

 魔法の名門の出公爵令嬢のアリス・フォン・アヴェーヌ

 平民ヒロインのヘイミー


(ちなみに、ヒロイン共の潰し方は全員構想済みだ。作戦開始は2年生の中盤を想定している。そのために、ノアには原作よりも早く攻略をしてもらう。)


 全員の自己紹介が終わると、


「はい、皆さん。ありがとうございました。実力不足で下のクラスに落ちない限り、三年間、一緒に過ごすことになるので楽しいクラスにしていきましょう!…それじゃあ、次にこのクラスの代表と副代表を決めましょう。誰か立候補いますか?」


「(おい、ノア。やったらどうだ?)」


「(僕には無理だよ。友達も君しかいないし…)」


 そんな感じで、話してると…


「はい。誰もやりたがらないなら、私がしてもよろしいでしょうか?」


「いいですよ。アイシャさん。首席ですし、何も問題はないと思いますよ。」


 ということで、アイシャにあっさり決まった。


「それと、副代表は…アルス様。頼んでもよろしいでしょうか?」


(え…、俺?嫌だー嫌だ嫌だー。ヒロインとはまだ関わりたくないんだよぉ。)


「(ど、どうしてアルス様を…手遅れになる前にコロs…)むっ」


 リリアが仮にも王女にやべぇこと言おうとしたので、リリアの口に布を投げ入れた。


「王女様のご指名とあれば、喜んでお受けします。」


「ここは、学院なのですからそんなに固くならなくていいですよ。」


「分かった。アイシャさん、よろしく。」


「え、えーと。すぐに決まってくれて、先生嬉しいです。アイシャさん、アルスさんよろしくお願いしますね。」


(役割を持ってしまったのは嫌だが、色々と呼び出したりする口実ができたし、前向きに考えるか…)


「それでは、次に皆さんの実力を知ってもらうために、模擬戦を行ってもらいます。訓練所にレッツゴー!」


 ――訓練所


「皆さんには、この特殊な魔道具を付けてもらって、戦って貰います。この魔道具は、ダメージを受けるとゲージが減っていき先に赤ゲージになった方が負けです。勢い余って、相手が赤ゲージの時に攻撃してしまった場合、1度だけ魔力障壁を展開してくれます。安心ですね。ちなみに、これを作ったのは今の生徒会長さんなんですよ!」


(へ〜、姉様が…。そんな便利なもの作ってるなんて、俺は聞いてないぞ。これは、おしおきが必要だな。)


「それでは、先生の独断と偏見で組み合わせは決めますね。」


 それで聞かされた組み合わせは…


 ………


 ……


 …


 勇者とだった…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 作中にも書いたんですけど、ホントにヒロインごとの山場とクライマックスは頭にあるんですよね(早く書きてぇ)。あとは、繋ぎの部分を上手くしていけたらなぁって思ってます。

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