前期
第11話
時が経つのは早いものだ。
俺は15歳になり、成人。
明日から学院に通うことになり、長期休暇まで会うことはあまりなくなると思うので、今晩は両親に話をすることにした。が、お父様は忙しそうでオールで仕事でもしそうなので、朝に行く前に挨拶をするくらいにする。
そういうことで、俺はお母様の部屋へと向かった。睡眠薬をポケットに突っ込みながら…
――コンコンコン
「アルスです。」
「まぁ、珍しいですね。入りなさい。」
「失礼します。」
部屋に入ると、薄着一枚で本を読んでいたところだ。
「お母様…そんな格好じゃ風邪をひいてしまいますよ。」
「まぁ、息子の前なんだしいいじゃない。ところで、こんな遅くにどうしたの?」
(お前の息子であって、息子じゃない他人だから普通にムラムラする…)
「えぇ、明日から学院に通うことになり、しばらく会えなくなりますので。ちょっとした挨拶と、今まで育ててくれたことに対する感謝ですね。」
「うふふ、本当に大きくなって…」
「そうだ、お母様。ホットミルクでもいかがですか?1杯、厨房から貰ってきたんです。」
「じゃあ、頂こうかしら。」
お母様は俺からホットミルクを受け取った。俺と会話をしながらちょくちょく飲んでいる。
――会話を続けること十数分
「あなたが小さい時なんてねー、んー、ごめんなさい、少し眠くなってきたわ。」
「構いませんよ。おやすみなさい、お母様。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【side お母様】
………
……
…
(あれ、なんだか身体が熱いわ。)
気がつくと、息子の顔が目の前にあった。
「あれ、お母様気が付きましたか?」
「ア、アルス…なにしているの?」
「何って、見て分かりませんか?親孝行ですよ。」
気がつけば、息子のアソコが私の中に入っているではないか。
「!、だ、ダメよ。親子でこんな…私にはあの人もいるし!んっ、何してるか分かってるの!?」
「近親相姦なんて、貴族じゃ耳にする話でしょう?それに、最近、ご無沙汰だったんじゃないですか?ハァハァ、お父様も最近忙しそうですし…」
いやらしい音が部屋中に響く。
「お母様、寝てる間も突く度に身体がビクビクビクビク反応してましたよ。」
「ア、アルス。やめなさい。い、今なら私も若気の至りということで水に流しますから。」
「お優しいですね。分かりました。やめますよ…」
(あっ…)
「お母様、なんですかその顔?………おい、こっちにケツ向けろ。」
………
……
…
(なんで、私従っているの?分からない、分からない。ごめんなさい、あなた…。今日、だけだから…)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
――翌朝――
さて、今日から学院に通う日だ。昨晩は、お母様に俺の子種をプレゼントした。なんか、今の言い回しキモかったな…。
「お父様、お母様、皆さん。行って参ります。」
「アルス、頑張るんだよ。お前は、とても優しい自慢の息子だ。自信をもって励むんだよ!」
「ア、アルス。頑張ってくださいね。」
「はい!勿論です。」
そう言って、俺は伯爵家を後にした。
(遂に、遂に動くぞ。シナリオが。)
と、言ってもノアがヒロインたちと仲良くなるまではリアクションはあまり起こさないつもりだ。それどころか、表では、本来ぼっちのノアと仲良くしようと思っている。
(親友だと思ってた友人が実は敵だった的なシチュエーションしてみたかったんだよなぁ。)
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