第3話

 翌朝、俺は訓練場に向かった。今の自分の実力がどんなものか確認しておきたかったからだ。

 自分で言うのもなんだが、前世の俺は完璧超人だ。剣術にも多少の心得もある。


「おい、そこのお前。」


「は、はい!」


「俺と打ち合え。」


「え、承知しました。」


 おいおい、坊ちゃんが訓練なんて珍しいな笑

 怪我させんなよー

 坊ちゃん見ない間に少し口乱暴になったな…


 といったものがちらほら聞こえてくる。


「よし、なら行くぞ。」


「は、はい」


 俺は、相手に走り出す。


(身体おも…)


(坊ちゃん、年相応の身体能力だな。魔力がないんじゃ、身体強化もできないし仕方ないか。じゃあ、適当に打ち合って引き分けに…)


 ………

 ……

 …


「え」


 勝負は一瞬で決まった。相手の剣をたたき落とし、相手の目の前に剣を突き立てる。


「舐めんな。俺の勝ちだ。」


「動きが一瞬だけ速く…」


 おいおい、油断しすぎだぞー笑

 元Bランク冒険者があっさり過ぎるぞー


「よくわかった。俺は戻る。」


 俺が使ったのは、前世からの技術「気力」だ。身体強化にしか使えないし、魔力の完全下位互換だが俺には必要な力だ。


「俺ってこの世界で強い方なんじゃね…」


 俺は少しテンションが上がった。


 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈1年後


 13歳になった。

 1年間ちょくちょく訓練場に行ってれば、兵士たちの中で俺の実力を疑うものは居なくなっていた。


 姉様が魔法の天才なら、俺は剣術の天才だ。というのが屋敷内の評価だ。


 そういえば、姉様といえば学院には首席で合格したらしい。才色兼備の完璧美少女ということらしい。ちなみに、性器の性能も完璧だった。


 姉様の身体がエロかったので、気力で身体強化して部屋に連れ込んだ。

 イヤイヤ泣き喚いて、暴れていたが壁に押さえつけて乱暴に犯した。いつも余裕な感じの姉様が乱れてる様子と前世での経験がなかった行為にゾクゾクした。


 姉様が2年前くらいにくれたらしい「部屋を防音にする魔道具」のおかげで周りには全然バレなかった。やはり姉様は天才だ。


 暫くそんなことを続けていれば、時々あっちから誘ってくることも多くなった。俺専用の魔道具を作ってもらう代わりに気持ちよくしてあげる。そんな関係だ。


 色気づいて、少しお淑やかにもなってた。人って変わるものなんだね。あと、俺の身体ガキの癖に息子だけは異様にでかい。


 色々とやることをやった現在、俺はやることが無くて暇だ。魔力でもあれば、魔法の練習でもできたんだが本編が始まるまでやることが無い。異世界転生あるあるの現代知識ウハウハでもしようと思ったが、大体のものは揃ってた。そうだよね、現代人を勇者として召喚したりするなら、簡単な現代技術は伝わってますよね。


「主人公の様子でも見てこようかな。」


 最近、街で連続殺人事件が起きてるらしい。事件ならば、あいつが解決するだろうからその様子でも見ようかな。


「そうだ、この事件に乗じて俺も1人殺ろうかな。」


 一つだけ、魔力の残留がない死体。これを見つけた時、あいつはどんな反応するだろうか。それとも、スルーするかな。


「楽しみになってきた。」


 殺害方法考えないとな。

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