第10話 運命ーー生か死か……
早かれ遅かれ私は死ぬ運命にあるーーー。
母を知らず 父も知らずに このまま死んでいくのも幸せなのかもしれない。
赤子の時の記憶など
だから、母は私を捨てたのだろうか……。
母という記憶を覚える前に私を捨てたのだろうか。
それでも赤子の私は捨てられたなんて認識はしていなかった。
なぜなら、このまま凍結して目を開けないかもしれない。
だけど、もしも運よく私が目覚めることができたなら、
私はきっとこう思うだろう……。
私の目に最初に映った人が私の母だと、、、、、、、。
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