二十一話、少女を追って
「ぐっ」
四番街に入り、あと少しで五番街に
(強い……)
順調なのは、
アルスが
「あとどれほどでしょうか」
「かなり近づいているはずだ。
地形は
正直
曲がり角を曲がり、直進は速度を上げ、しかし
「――行くぞ、アルス君」
「はい、レンドさん」
一方通行の曲がり角、
どちらにせよ、
「ッ」
「何者だ!」
「まだ――」
「終わったか?」
次へと対象を移そうとして
「……はい」
「よし、これも
様子から見て、やはりまだ
極力
「速いですね」
「なに、負傷したその身で戦えている君も
五番街へと入る。
(
一応味方だと判断した。そもそも敵対された場合アルスでは
まぁ、
「……」
走る姿勢は
手が
⚔
それは、最悪に近かった。
「っ」
手元に収まっていた木の棒は
目の前にいるのは、二度目の
何度か
「
「……」
接近戦に
そのためなら、情けなくも
「
「…………デュラン様は、
それに、
年老いているのかそれとも単に声が低いだけか。男性の太く
「ならばその
「まさか。どのみち同じ結末を
「それに、全員が全員
「……あの男の事か」
「ええ。
同じ
「どんな気持ちでこの数日間を過ごしましたか? 商品である
残念ながら、
「
「――それとお前は関係しないだろう。……まさかと考えてはいたが、小手先だけの
機を探してひたすら
黒
しかし言葉は出てこない。空いた
「それで、あの男はどうした?
「……さて、たまたま居合わせだけの存在ですから」
黒
語ろうとしたリノは、その言葉を止めざるを得なかった。しかし
「でもそうですか。あなたはその通りすがりの存在に
「ふむ」
「やりたい放題された後始末はさぞかし大変だった事でしょう。同情でもしておきましょうか?」
「結構だ。そして、お前がそれに会うこともない。二度とな」
それに対して、リノは広げた片手を前に出す。
「【
補助もなく方向すらも指定せず、
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