十四話、奴隷と主人
「にしても
「……現状あれが
「
というかそれだと
群れの
「うーん。……
「あれも
「そうだと良かったんだけどね。草を
アルスが
アルスが覚えてる限りでも、
それ以来
「
「うん、
何度かそれでも
「
「……
しかし
原理は不明で、けど利用法だけは知っている。だから使う。
(
だけどリノは複数の
「ねぇ、リノ。
「それは
「読み書きに関しては最悪受付の人がやってくれるから登録だけなら問題ないよ。絶対に必要なのは登録料と名前ぐらいかな。細かいことはあるけどそこまで
「……そうですね」
登録料に関してはそれこそリノが受け取らなかった金額でも十分。名前に関しては
リノは
「一応
夢はない。上にまで
もしお金に困った時や、そうせざるを得ない時の助けになればいい。それぐらいの考えだった。何せ
「もちろんお金を
この年で
むしろ安全や安心を求めているのなら、それこそ国の中で平和に働いて過ごせばいい。最初は苦労するだろうが、慣れれば
「――
森の中の危なっかしく危険な時と
思い思いに過ごす中で、少女はずっと引っかかっていた少年の言動に対する疑問を言葉にした。
「ん? 何?」
「アルスさんはもしかして、この先
「…………
言葉を
そうしてアルスは
少女はため息と共に、そろそろ首のこれに対して、いや
「――できませんが?」
「――
「忘れましたか、
「……いや、覚えてるよ。うん、聞いたことに関しては全部覚えてる。ただ、その。主人……だっけ? それってあれでしょ、命令しろ的な。それなら
一応声を
これでも考えたなりの結論だと、アルスはそう思った。
過去や事情に対しては
「つまりはこういうことですか。
「何か不都合があったり?」
「まぁ……ありますね。
「
「えっと、それは
「必要なことですよ。最悪アルスさんも対象に入りますからね。何せ
「念
「そうなりますね。結ばれた
話に理解が追いつかないと、アルスは
話す言葉の
冷静になれるようにと、飲み物を飲む。味はしない。
「
「……
「身に付けるだけで自由が無くなりますからね。
ぞっとする様な話だと、想像してアルスは
例えば家族と平和に過ごしていたとして、たまたま天気がいいからと
「そして
「基本的には
「そうなりますね。知る限り
「
色々と大変そうな上に、結果的にはこうやって何かしらの
だけど根本的に、アルスはこういう事態が
「二手に別れたとして、各個
「そう言うものなの? けどリノも
「背に腹は変えられません。
複雑というよりは一から説明しなければならないためにどうしても
「いや、
「………………そういうものですか」
「――そういうこと。とにかく安全が確保できるまでは
そう言って、アルスは手を差し出す。
けど明確な意思表示として、アルスは
そうするべきだと提案した少女は、しかし
「
「…………」
「あれ?
「――いえ、…………よろしくお願いします」
手を下ろそうとするアルスを前に、リノは
そして深呼吸ののち、その手を取った。
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