人外を描くにはコツがいると思います。
普段、普通の人が見慣れない風景や、時間帯なども。
自分が実際に見たことの無いものを脳内にイメージするというのは、表現する側にも、汲み取る側にも、難しいことであると個人的に思うのです。
ですが、どうしたことでしょうか。
本作品に関しては、短い文章であるにも関わらず、読んでいてその世界を歩いているかのような感触を覚えます。
私は狼になったことも、夜の森を歩いたこともありません。
もちろん、その時の孤独な気持ちも、味わったことはありません。
それなのに、伝わってくるのです。
という訳で、臨場感を味わいたいそこのあなた。
ぜひ、一緒にこの作品の世界を味わってみませんか。