腹壁ヘルニアの猫
2022年に遺棄された猫の中に、腹部が異様に膨らんでいる猫がいました。
異常を感じたボランティアに保護されたその猫はしばらくして出産。
しかし出産後も腹部は膨らんでいて、触ると硬い感触でした。
何だろう?まさか子宮に胎児が残っているのか?子宮筋腫か何かか?
産後1ヶ月が過ぎ、仔猫の離乳後の避妊手術でその膨らみの謎が明らかに。
「腹壁ヘルニア」、体腔内の臓器が本来あるべき部位から脱出した状態。
その猫は腹膜が複数破れていて、内臓がその外にはみ出ていたのです。
命に係わるその状態で猫は出産し、離乳まで子供を育て上げました。
【ボランティアHの声】
ココちゃん😮💨腹壁ヘルニア
複雑で困難な大手術を無事に終えて、今日、ラリマーに帰ってきました!
高額医療費を皆様が支援してくださったおかげで、ココはこうして無事に帰ってきました!
先生からの手術後の説明で、衝撃💢の事実がわかりました。
ココちゃんのケガの原因は交通事故だったと🙀🙀聞かされました!
事故の衝撃で腹壁の膜が多数破れていて、その破れた膜から臓器がはみだした。
出産後も異常にお腹が膨らんでいたことは、この腹壁破裂が原因だったんですね。
痛い‼️と言うレベルをはるかに超えた激痛だったはずだと。
そんな状態で、無事に出産し、子供たちに痛みを堪えながら、授乳していたのですね。
計り知れない生命力の強さと母性を感じました!
ココちゃん、ほんとに頑張ったね👏👏👏
ココちゃんの体が悲鳴をあげていたので、授乳中の仔猫ちゃんをココちゃんの手術前に、引き離すことは私も凄くためらったし、罪悪感で数日、決断に悩みましたが、
いつも月齢の低い仔猫ちゃんを預かって愛情いっぱい❤️🔥育ててくださる信頼のおけるミルクボランティアのYさんに、ココちゃんの子供たちを託しました。
ココちゃんはしばらく、体中、縫い合わせたキズだらけで苦しいはずですが、仔猫のことは心配しないで、体休めて、療養してね。
2022年9月9日。
ココと名付けられたその猫は、11人の方から御支援を受け、腹壁ヘルニアの大手術を成功させました。
手術費用:99275円
支援総額:195000円
この猫は地域猫にはならず、保護施設「猫の保育所ラリマー」で暮らしています。
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