「五匹の子豚」アガサ・クリスティー
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「 そうでしょう。あなたは、一生のうちで、他人がどう感じるだろうか、ということを気にかけたことのない人です。そういう心づかいがいままでにあったら、もっと幸福になっていたかもしれません」
出典:『五匹の子豚』アガサ・クリスティー より
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前回に続いて、アガサ・クリスティーの作品から” 灰色の脳細胞 ”エルキュール・ポアロシリーズの「五匹の子豚」をご紹介したいと思います。
この作品は……
****** 16年前に高名な画家である夫殺しの罪で死刑を宣告され獄中死した妻。 その娘は結婚を控えた現在、改めて母の無実を信じ、真実を知りたいとポアロを訪ねます。 真摯な訴えに心を動かされたポアロは過去へと時間を遡り、その当時の状況を再現していくのです。 灰色の脳細胞ポアロが関係者五人の手記を通してあばき出す意外な真実とは?
◇
これはポアロが過去の事件を扱った作品です。
「五匹の子豚」というのはマザーグースからの引用で、ポアロが登場人物からマザーグースを連想し五人の関係者を五匹の子豚になぞらえたことから。
五人のその当時の関係者の証言や手記によって、その頃には単純と思われていた事件に色々な側面があったことが明らかになってきます。
過去の事件なので、どちらかというと静かに物語は進んでいきます。 でもその中で人間心理と情景描写が、とても良く描かれているので、最後のどんでん返しと真犯人までいきついた時に何ともいえない余韻が残ります。
クリスティ作品の中で知名度的にはあまり高くはないのですが、印象深い傑作なので未読の方は是非!
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