第59話
雪が舞っていた。
すぐ近くにある彼女の顔の背後から、純白の空から同じ色をした雪が、僕と彼女の身体にいくつも舞い降りてきている。
「…………姉、ちゃん?」
「優…………くん……?」
「僕……生きてる……?」
「……っ! ええ……ええっ! 優くん、生きてるわよ!!」
「はは……そっか。僕、生きてるんだ」
無意識のうちに笑いがこぼれた。
姉は端正な顔をぐしゃぐしゃにして僕の胸に埋めると、横から覆い被さるようにして僕の身体を強く抱きしめる。
彼女の体温に触れて、ようやく僕は、自分がまだ生きているのだと実感できた。
「良かったっ! 本当に、良かった……!」
「姉ちゃん、それよりもさ」
「それよりって何よっ! あたしがどれだけ心配したと思ってるの! もうどうしたらいいかわかんなくなるくらいに――」
顔を上げて物凄い剣幕で捲し立てようとした姉だったが、自分の鼻を撫でた白い雪に目を留めて息を呑む。
「――えっ……? これって……」
「うん。これ、雪じゃないみたいだ」
「じゃあ――――」
姉は起き上がり、樹木に向き直って頭上を仰ぐ。
四肢が動かせることを確かめてから、僕もまた起き上がり、透明な地面の上に立った。
足元には、僕が自害するために使ったナイフが抜き身で転がっている。自分の胸に突き刺したはずなのに、ナイフの刃には一滴たりとも血が付着していない。
思い出したように口元を拭ってみれば、零れたはずの血液は残っておらず、口内にも鉄みたいな苦味は感じない。胸元に視線を落としてみれば、服は破れたままだったけれども、赤色の染みはどこにもなかった。
「優くん、傷が治ってる……」
「それだけじゃない。大量に流れたはずの血が、どこにも残ってない。ナイフにすら付着していないなんて。姉ちゃん、何が起きたか見なかったの?」
「そんな、優くんが死なないよう呼びかけるだけで必死だったんだから、それどころじゃなかったわよ。いま初めて、傷が治っていることを知ったくらいだわ」
「そっか。心配かけてごめん」
「本当よ。突然自分を刺すんだから、狂ってしまうくらいに動揺したわ。痛みはないの?」
「まったく。いったい、何が起きたんだろう」
「あたしにも見当がつかないわ。ただ――」
彼女は再び頭上の枝に視線を向ける。
僕もまた、その軌跡を追った。
一枚の白色が、僕達の前を横切っていく。
二人で見上げた先にある純白の空間の大きな樹木は、空に向かって広げた枝いっぱいに、満開の白い桜を咲かせていた。
「咲いたわね。満開の、花が」
「うん」
手のひらを皿にすると、その上に一枚の花びらが舞い降りてきた。
純白の雪だと解釈していた粒は、雪ではなかった。こうして肌に触れても、体温で溶けたりしない。
雪のように白く、純白の空間全体に舞い散っているそれは、桜の花びらだった。
「この木、桜の木だったんだね」
「好き勝手に改良された品種だと思うけれど、この花びらを見る限り、そのようね」
「白色の桜って、現実にもあったりするの?」
「あるわよ。でも、こんな真っ白な、雪を平らに伸ばしたような品種には覚えがないわ」
「そうなんだ。だけど、そんなのはどうでもいいか。こうして花が咲いたってことはさ、僕達、世界の破滅を止められたんだよ」
「そのはずだけれど、どう確かめればいいのかしら。そもそも、どうして開花したのよ? 結局最後まで、何を糧にしていたのか分からなかったわ。優くんの心情に起因するなら、優くんが瀕死になることで成長するとは思えないし」
「――惜しかったね、お姉ちゃん」
「え――――っ!」
唐突に、僕でも姉でもない声が純白の空間に響き渡る。
懐かしさを覚える幼い声色は、後方から聞こえてきた。二人同時に身体を震わせ、咄嗟に音の方向へ振り返る。
僕が自分をナイフで刺す際に姉が立っていた位置に、かつて彼女の妹と呼ばれた少女が佇んでいた。
僕が最も似合っていると褒めた周囲に溶け入りそうな服装で、身長の低い幼さを感じさせる少女が、大人びた雰囲気をまとって微かに笑っている。
「久しぶりだね。特にお姉ちゃん」
「ちょ、ちょっと、どうして理奈がこんな場所にいるのよ?」
「それくらいお姉ちゃんなら推測できると思うんだけど、わからない?」
「わかるわけないでしょう。理奈、あなたは消えたはずよ」
「正解。私は、それを自覚している。もう一つヒントをあげると、私達のいるこの場所――純白の空間は、限られた者にしか踏み入れることは許されない。これだけ伝えれば、思考能力が乱れてるお姉ちゃんでも、真実が見えるでしょ?」
「わからないわよ。扱いが違っていたのは、理奈があたしと同じく先代に用意された存在であるからで、ここにいるのだって同じ理由ではないの?」
「んー……想像以上に混乱してるみたいだね。お兄ちゃんは、もうわかってるんじゃない?」
「……まぁ、なんとなく、だけど」
「優くんほんとにっ!?」
「信じられないけど、この状況から浮かぶ答えは他にないよ」
十三月に関する知識は、一切知らないはずの少女。
自分がいつ生まれて、どこからやってきたのかすら気づいておらず、何かの目的のためにだけ存在していると思っていた少女。
家族として過ごした時間もあった少女が、この異空間を前にして平然としている。
一人称が変わっているのは、ことの顛末を語っていくうえで不適切だと考えたからだろう。
彼女の存在を認めたことによって、最後の疑問は解けた。
「その前に、祝福をしてもいいかな? 無事、〝雪桜〟を咲かせた二人に」
「〝雪桜〟……それが、この花の名前?」
「そうだよ。白く儚く、淡い門出を見送る桜。触れたら溶けそうな花びらをしているから〝雪桜〟って、私がそう名づけたんだよ」
「名づけたって、じゃあ、理奈が――」
「それも当たり。そうだよ。私が、お姉ちゃんを生んだ先代の神様なんだ」
あっさりと、好きな食べ物を教えるくらいの気軽さで彼女は告げた。
「えぇっと……この場合、なんと呼べばいいのかしら。理奈というのも、仮の名前なの……ですよね?」
「お姉ちゃん、畏まらなくたっていいよ。私がこの姿でいる間は、神様である前にお姉ちゃんの妹なんだからね」
「でも……あたしにとっては親なわけだし……ですし」
「それじゃあ親として命令。私には敬語禁止で、これまで通り接すること。いい?」
「え、ええ。命令なら、従う……わ」
「はい、これでこの問題は解決だね。改めて、二人ともよくやったね。特にお兄ちゃんの働きは、私の期待を遥かに超えていたよ」
「そんな大層な言葉をもらえるほど、僕って何かしたかな?」
「充分すぎるくらいだよ。だって、私が十三月をもたらした理由すらも、きっともう理解してるんだよね?」
「合ってるかは知らないけど」
「あってるよ。お姉ちゃんは微塵もわかってないみたいだから、お兄ちゃんが教えてあげてよ」
「僕が?」
説明を任されてしまったけれど、どうしたものか。
「優くんが知ってる……? ねぇ優くん、それってどういうことなの?」
妹の話している通り、姉には真実に触れた様子が感じられない。
彼女を納得させるには、完璧な説明をする必要がある。誤解を招くような曖昧な表現では、更なる困惑を誘うことになるだろう。
そうであれば、仕掛け人である彼女に任すべきだ。
それに、私欲のために僕を散々振り回したんだ。それくらいの責任は負ってもらわなければ、僕の気が済まない。
「ごめん理奈。僕の口からじゃ、うまく説明できそうにない」
「謝らなくてもいいよ。そうだよね。お兄ちゃんが言った方が信憑性があると思ってお願いしたんだけど、無茶だったよね。わかった。私が全部話すよ」
極めてゆっくりと瞬きをしてから、彼女は口を開いた。
「私は、自分の寿命が幾許続くか懸念して、後継者とするための存在を生み出した。自我を与えていない存在に、私は、人の世を統べる神として必要な知恵を学ばせることにした。人類を統治するための必須能力。それは、人類の感情を理解すること。無から生まれた存在には、私から継承された数多の知識があったけれど、経験がなかった。だから私は、神でも共存できる外れた時間――十三月を創造して、桜庭神奈という名前と肉体を与えて後継者を現世に送り込んだ。最も重要である感情という概念を、身をもって知ってもらうために」
口調が神様相応に堅くなったのも気にかけず、僕と姉は踊るように散っていく白い花びらを眺めながら、彼女の声に耳を澄ます。
「自分が今後守っていく世界を愛せなければ、神としての役割は任せられない。故に、私が彼女に課したのは一つだけ。それは、〝世界に対する愛〟を知ってもらうこと。広い狭いは些末な要素で、本質的に理解してもらえれば、それで充分だと考えた。そうして、最も多くある〝世界〟――家族との生活を経ることで、様々な感情を学ばせようとした。しかし世の中には優れた人間がいれば、堕落した人間もいる。均衡を保つためといっても、優秀な者の家族に加えれば労せず目的を達成してしまう確率が高く、逆だと今度は低くなってしまう」
「それが、〝普通〟と評された僕が選ばれた理由なんだね」
「お兄ちゃんを見つけた時、適任だと思った。お兄ちゃんも、まだ知らない感情があるみたいだったから。相互に協力することで、大切なものを見つけやすくなると考えた。更には樹木に花を咲かせるという明瞭な達成条件を用意して、世界の破滅という絶望に追われる形で真剣に取り組めるよう手配した」
「なら、世界が破滅するというのは、単なる脅し……?」
「それくらいしなければ、たった一ヶ月で満足に感情を知ることは叶わないと判断した。――でもね、さっきも言ったけど、お兄ちゃんの働きが私の予想を格段に超えてたから、私の目的が達成できちゃったんだ」
「花を咲かせるのが、こんなギリギリになったのに?」
「花を咲かせられるとまでは期待していなかったんだよ? 一ヶ月では蕾を蓄えるくらいが限界だって、そう高を括ってたんだ。だからね、これはすごい結果なんだよ。お兄ちゃんは、一人の人間を完成させたんだから」
「それを言うなら、僕だって姉ちゃんにたくさん教えてもらったよ。姉ちゃんが得た感情を、僕もまた知ることができたんだ」
「もしかすると、互いに手を取り合ったからこそ、〝雪桜〟は花を咲かせるまでに至ったのかもしれないね」
未だに合点のいかない靄を抱える姉を見据えて、妹は諭すように言う。
「神たる者は、世界を愛せなければ相応しくない。そして、満開の花は、次期の神が至上の愛を学んだ証だよ」
「……あたしの感情で樹木が成長したって言うけど、あたしは優くんを大切に想っただけで、世界そのものに対しては深く考えなかったのよ? どうしてそれで、世界を愛することに繋がるのよ?」
「お姉ちゃんが名実ともに正真正銘の〝神様〟だったら、世界とはこの世の果てから果てまでを指すだろうね。でもね、十三月を過ごしたお姉ちゃんは、神の後継者である以前に一人の女の子だったんだよ? 平凡な女の子にとっての世界なんて、自分の手が届く範囲くらいだよ。世界っていうのは、それを呼ぶ者によって大きさが変わるものだって、私はそう考えているんだよ。だとしたら、お姉ちゃんは充分に世界を愛していたはずだよ?」
「でもそれは、あまりにスケールが違いすぎるわ」
「大した問題じゃないよ。小さな社会で愛される人は、大きな社会に出ても愛される。どんな場所でだって、〝社会に愛される人〟っていう本質は変わらないからね。お姉ちゃんなら、世界を愛せるだろうし、世界が愛してくれるよ。絶対にね」
「何を根拠に断言できるのよ」
「女の勘、かな? えへへっ!」
いつかの自分を真似されて、姉の頬が紅潮する。
妹は雪桜に劣らないくらいの笑顔で、照れる姉を楽しげに見据えていた。
突如、絶えず散っていた桜の花びらが量と勢いを増す。花びらはどこからか吹いた風に乗り、僕達と妹の間に吹き荒れる。
「時間みたいだね」
独り言のように漏らした妹の一言に、僕は咄嗟に反応する。
「時間って……?」
「私と、お兄ちゃんのお別れの時間だよ。大丈夫。異空間にいるからわからないけど、現実では今、時間が急速に巻き戻ってる。十三月に消えた人達も、物も、記憶も、全部元通りになるんだ。あと数分後には、世界は一月一日のあるべき姿に戻って、純白の空間も消滅するよ」
「そうじゃなくて、いや、それも大事なんだけどさ」
「お兄ちゃん、他にも気がかりなことがあるの?」
「あるよ。だって……これで、理奈とも一生会えなくなるんでしょ?」
「私は本来いないはずの存在だから、当然そうなるね。それが、そんなに慌てるほどの問題かな?」
「そりゃそうだよ。一緒に暮らしていたくらいなのに、もう会えなくなるなんて。それは虚しいよ。しかも、周りの人はみんな理奈のことを忘れてしまうんでしょ?」
「そうだね」
「僕も、全てが元通りになったら、理奈と過ごした時間を忘れてしまうの?」
「忘れないよ。お兄ちゃんが、自分で捨ててしまおうって選ばない限りはね。お兄ちゃんのことだから、理奈との記憶を忘れたりはしないよね?」
「当たり前だよ。大切な、思い出なんだから」
「でしょ? 理奈はね、それだけで充分なんだ。理奈だってお兄ちゃんを忘れない。お兄ちゃんも理奈を忘れない。それだけで、理奈とお兄ちゃんの絆は失われなくて、いつまでも生き続けるんだよ」
言葉を交わすうちに、妹の一人称は馴染みあるものに変わっていた。
未練など微塵もない満ち足りた表情に影響されて、堅くなっていた僕の頬も自然と緩む。
一層強い風が僕達の間を過ぎ去った。
花びらから身を守るように腕をかざす間際、妹が僕の隣に立つ姉を一瞥した。
「じゃあね、お兄ちゃん。先に行ってるよ、お姉ちゃん――」
風が吹き止むと、もう妹の姿はどこにも見当たらなかった。
ただ僕の脳裏にだけ、妹の純真無垢な笑顔が焼きついている。
妹の顔を思い浮かべていると、一つ訊き忘れたことがあったと気づいた。
「そういえば、どうして理奈は僕の妹になんかになって、自らが創った十三月に介入したんだろう。見守るだけで良かったんじゃないかな」
「きっと、あたしを嫉妬させるためだったのよ」
「えっ?」
「理奈がいた間、優くんは彼女に付き合う時間が長かったでしょう? その時間は、それまではあたしと二人で過ごしていた時間だったのに。あたしは、一人でいる間は少し寂しくて、一緒にいる妹が羨ましく思っていたわ。今思えば、あの頃からそうだったんでしょうね」
「『そうだった』って何が?」
「優くんが、好きだったってことよ」
「――姉ちゃん……」
隣に立っている彼女を、初めて会った日に付けた愛称で静かに呼ぶ。
激しく花びらが舞い散る景色の中、僕達は互いに手が届く距離で向き合った。僕達の髪や服も、純白の爽やかな風に揺れている。
十三月が終われば、世界はあるべき姿に戻る。
そうすれば、姉はこの世界を影で見守る神様に昇華するのだろう。
初めから覚悟していた別れの時が、すぐそこまでやってきている。
自分の誇りでもある彼女の顔を一点に見つめていると、彼女はゆっくりと片手を差し出してきた。
明言してもらわなくたって、それが何を意味するのか瞬時に理解できた。
それが、僕達の絆を確かめる儀式だったから。
僕達の最後は、その儀式によって迎えることこそが相応しい。
差し出された彼女の綺麗な手のひらを握ろうと、僕は手を伸ばす。
二つの手が重なる寸前、姉は急に飛び出して、僕に自分の顔を密着させた。
抱きつかれた僕と、抱きついてきた彼女の唇が重なりあう。
初めての感触は、柔らかくて、熱くて、心臓が張り裂けるくらいに幸せだった。
しばらくして身を離した彼女は、瞳を潤ませながらも明朗に微笑みを浮かべてみせた。
「ありがとう。大好きよ、優くん」
僕は、そう言ってくれる彼女を失いたくなかった。
でも、それが叶わない願いだってこともわかっていた。
だからせめて、自分の気持ちだけでも伝えようと、今度は自分から彼女に駆け寄り強く抱きしめる。
「僕も、姉ちゃんが大好きだ」
「うふふっ、相思相愛ね。本当にうれしいわ。私達、恋人になれるかしら?」
「なれるよ。なれるに決まってる。なれない道理がないんだから」
「そうよね。そう、当然よね。うふふ、優くんが恋人かぁ。そうなったら、きっと――」
――そう。
――それは、きっと――。
――純白色のように清らかで――。
――淡紅色のように美しく――。
――雪の降る日のように楽しくて――。
――桜の舞う日のように幸せな――。
「忘れられない毎日を暮らしていくのでしょうね」
彼女と僕は、まったく同じ夢を見ていた。
一度止めたはずの涙が溢れそうになってしまう。
けれど、ここで泣いてはいけない。
泣けば、それは未練が残っているということだ。せっかく身に余るほどの願いを叶えたというのに、泣けば彼女を後悔させることになる。
身体が、周囲の純白に飲まれていく。
僕達の身体が、空間と同化するようにぼやけていく。
「優くんっ! あたし、必ず迎えに行くからっ! 何があっても絶対に会いに行くからっ!」
声を震わせながら、けれども自信に満ちた声色で姉が言い放つ。
必死に想いを伝えてくれる姉に、声なんて返せるわけがなかった。
代わりに、強く強く抱きしめることで返答する。
そして――。
腕の中にあった彼女の温かい感触が、遂になくなった。
「だから――また会いましょう、優くん――」
再会の約束だけ遺して、彼女は完全に純白の景色に溶け込んだ。
誰もいなくなった世界の中心で、僕の意識もまた薄れていく。
もう、彼女はいない。
姉と呼んでいた彼女の姿は、どこにも見当たらない。
それでも――。
それでも、どこかにいる彼女に声が届くと信じて、涙を飲み込んで明るい声で言葉を返した。
「うん。また会おう、姉ちゃん」
視界全体に広がった純白が、思考の内側までも潔癖な色で染め上げていく。
脳裏に初めての恋人の顔を思い浮かべながら、脳内に彼女の声を響かせながら、僕は、純白に彩られた世界の底へ落ちていった――。
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