第21話

 再会したマノリアはふたりを家に招き入れた。狭い廊下を歩いている途中、脇にある階段から騒がしい音を立てて子供達が下りてきた。


「あー! ノールお兄ちゃんとメルトお姉ちゃん! 遊びに来たのー?」

「んなわけねぇだろ。俺様はそんな暇じゃねぇんだ」

「ノールお兄ちゃん、お仕事おわったのー?」

「仕事だぁ? ……なるほど、そういうことか。これから仕上げってとこだな。マノリアから聞いたのか?」

「うん! マノリアさんにね、ノールお兄ちゃんとメルトお姉ちゃんは、お仕事が終わるまでは別の家で暮らしてるって、そう教えてもらったんだよ」


 子供達に心配をさせないための、マノリアの機転だった。そういった発言ができたのは、彼女もまた、ノールやメルトが生きていると信じていたからだろう。

 少々尖った態度で子供達に接するノールだが、内心では胸を撫で下ろしてた。予言されていたとはいえ、トラヴィスにとってメリットのない出来事が実現するか不安な部分もあったのだ。

 メルトも以前からマノリア達が無事であることを教えられていたはずだが、やはり疑っていたのか、目の前で元気そうにしている子供達を前に当惑する。


「メルトお姉ちゃん、なんだか元気ないね? 風邪ひいてるの?」

「え……ううん、そんなことないよ」

「じゃあ、ノールお兄ちゃんにいじめられたの?」

「ノールお兄ちゃんがメルトお姉ちゃんをいじめれるわけないじゃん! メルトお姉ちゃんの方がずーっと強いんだもん!」


 幼い女の子が口にした意見に、ノールは威嚇するような声を発する。彼としては真剣な苛立ちを含んでもいたのだが、子供達はその反応をおもしろがって、笑いながら二階に逃げていった。

 嵐が去り、ノールは呆れたように嘆息する。


「ったく、あいつら変わんねぇな。孤児院が焼けちまったのに、随分と元気そうじゃねぇか」

「だね。…………なんだろう。なんていうか……」


 子供達が去って誰もいなくなった階段を、メルトは感慨深そうに見つめる。

 自分が共に過ごしてきた家族とも呼ぶべき存在。孤児院が燃えた日から会えずにいた、なによりも大切に想う人達。マノリアや孤児達と再び会えただけで、メルトの抱いていた暗い感情が、暗雲が晴れていくように浄化されていった。


「あたし、やっぱり馬鹿かもしれない。まだ、何も失くしてなかったんだね」


 そう認めた彼女は、ようやく持ち前の明朗な笑顔を浮かべることができた。

 


 マノリアに案内された部屋は、四人用の机が中央にある一室だった。両端に満足な隙間はなく、椅子を引きすぎれば簡単に背もたれが壁にぶつかるほど窮屈である。

 メルトとノールが並んで座り、ノールの対面にマノリアが腰かける。まずはマノリアから、孤児院が燃えてから今日までの出来事を話した。


「孤児院を失くした後は、ここでずっと暮らしていたんだよ~。ここ、一応お姉さんの家なんだよね~。孤児院を建ててからは一度も戻ってなかったんだけど、普通に残っててラッキーだったわ~」

「元々は家族で暮らしてたってことか。道理で広いわけだ」

「それでも、孤児院のみんなを入れたら流石に窮屈よね~。家族って言っても、三人だったわけだし。でも、みんな文句を言わずに生活してくれてるから、とても助かるよ~」

「孤児院が無くなったこと、みんなは疑問に思ってないの?」

「う~ん。みんなそれより、ノールとメルトがいなくなったことを不安がってたかな~?」


 暢気に当時の状況を語るマノリア。

 ノールは再会して最初に抱いた不明点を訊く。


「そういやマノリア、てめぇさっき久しぶりに会った時、俺達が訪ねてきたことに特別驚いた感じでもなかったな。俺とメルトが生きてるっつーこと、どっかで耳にしたのか?」

「噂とかでは聞いてないよ~。なるべく外に出ないようにしてたからね~。あ、でも、夜たまに散歩に出たりはしてたかな。人目が少ない夜に、気分転換するためにね~」

「じゃあなんで俺達が生きてるとわかったんだ?」

「ノールこそ、お姉さん達が生きてるって、知ってたんじゃないのかな~?」

「そいつは……例の本に書かれてたからな。その予言を信じただけだ」

「だよね~」

「あぁ?」


 妙な笑いを含み、マノリアは彼を見る。その仕草の意味がわからず、ノールは苛立ちを音で表す。彼の不快感など知った様子もなく、マノリアは同じ調子で続けた。


「ノール、本を全部読んだんだね~。だけど、あたしだって全部読んだんだよ~? 忘れちゃった~?」

「そうか……つーことは、てめぇも本に書かれた物語から、俺達が生きてることと、いずれ再会できることを確信したってわけか?」

「そんなところかな~? お姉さん達は平穏に暮らしてたけど、ノール達は色々と大変だったんでしょ~? 特にメルトは、今は塞がってるみたいだけど、腕の傷が酷かったみたいだし。でも、無事で良かったよ~」

「えへへ、ちょっと無茶しちゃってね。ノールが助けてくれなかったら、どうなってたかわからなかったかも」

「俺は何もしてねぇよ。ただ、本の通りに物事が運ばれただけだ」

「うふふっ、照れちゃって~」

「えっ? ノール照れてるの? そんな、照れられると困っちゃうな~」


 からかって場を和ませようとしてるのか。いや、このふたりがそんな考えを持っているとは思えない。差し迫った問題が解決してもいないのに、能天気な雰囲気を振り撒くふたりに、ノールは段々と疲れてきた。


「はぁ……てめぇら状況わかってんのか? マノリアも、本の物語が現実に起こるってのがわかってんだろ? だったらよ、その結末だって本当になるかもしれねぇって心配にならねぇのか?」

「ノールがなんとかしてくれるんでしょ~?」

「あたしも、ノールがなんとかしてくれるって信じてるよ」

「とことん人任せな奴らだな。ちったぁ頭を使えや。俺とメルトは燃えちまった孤児院を再建するつもりだ。マノリアだって似たようなこと考えてんだろ?」

「もちろんそのつもりだよ~。ここじゃあ環境が悪いからね~」

「だったらトラヴィスを倒さなきゃ駄目だ。あいつがいる限り、また同じように本の話を盛り上げるためだけに孤児院を壊しかねない。けどよ、あの本はトラヴィスの勝利で幕を閉じてる。マノリアならこの状況、どう解決する?」

「どこか遠くに逃げるっていうのはどうかな~? 王様の手が届かないところまで逃げたら、本も効力を失うんじゃないかな?」


 何気なくマノリアが提案したのは、そう突飛な案でもなく、誰もが思いつきそうな内容だ。

 しかしノールは、一時的な逃走を強いられたことはあれども、全てを放棄して身の安全を確保しようと考えたことは一度もなかった。それは単純に思いつかなかったというわけではなく、深層意識で誤りだと認識していたからだ。間違いとわかっていることを、わざわざ検討したりはしない。


「無理だな。本の効力が絶対である以上、物理的に遠ざかっただけで無効になるたぁ思えねぇ。それに、それじゃあ根本的な解決にはならねぇだろ? 真因は本じゃなく、あの国王だ。空想を現実にするトラヴィスを倒さねぇ限り、悲劇は繰り返す。そうなったら、次はここにいる孤児の誰かが、もしくは全員が標的になるかもしれねぇんだ。そいつを許すわけにはいかねぇよ。そうだろ、メルト?」

「うん。あたしは孤児の中では一番年上だからね。まだまだマノリアさんのようにはなれないけど、みんなのお姉ちゃんとして、未来を守ってあげないと」

「ああ。人生は後戻りできねぇから、俺達は先に進むしかねぇんだ。その道が誰かの妨害で閉ざされちまってんなら、無理矢理にでもこじ開けて道を拓くまでだ」


 勇ましく決意を言葉にするノールを見て、マノリアの表情が曇る。逃げるという手段は急に思いついたのではなく、ノール達と再会したらそう提案するつもりだったのだ。唯一の解決策だと確信していたが、それを他ならぬノール本人に否定されてマノリアは怯んだ。


「でも、ノールが言ってたように、きっと本の効力は絶対なんだよ? お姉さんも色々考えたの。例えば、ノールが主人公で王様が王様なら、その立場を入れ替えるとか。だけど、現状でノールが王様に代わるのは無理だよね。似たような案で、主人公をノールじゃない別の人に置き換えられたらって思ったけど、それだと、ノールは助かるかもしれないけど、その別の人が酷い目に遭ってしまう」

「俺もそういった考えは何度も頭をよぎった。それを断念した理由も、てめぇと同じだ」

「そうでしょ? だったらどうしようもないよ。まずは逃げよう? 逃げて、時間をかけて、本の効力を無くす方法を探そうよ。きっと、なんとかする方法があるはず」

「確実な対抗策が見つかる保証があんのか?」

「わからない……だけど、このままだとノールとメルトが危ないから……」


 両肘を机について顔を押さえ込むマノリア。自分が生んだ子供のように大切なふたりを助けたい気持ちが募っているが、直前に迫った危機を前に抗うこともできない。どうすればふたりに逃げるよう説得できるのか、彼女はそればかりに思考を巡らした。

 そんな彼女の様子を見て、ノールがまたもや深いため息をつく。

 堪えていた何かを吐き出すような大きなため息は、さっきのものとは違う意思を意味していた。


「はぁ。マノリア、おめぇ、らしくねぇぞ。さっきまでの暢気な感じはどうした」

「あれは、ノール達が逃げれば助かるって思ってたから。それが駄目だって言われて、どうしたらいいかわかんなくなって……焦らずにはいられないよ」

「そうか?」

「『そうか?』って、他の誰でもなく、ノールの命が危ないんだよ?」

「そうだな。けどな、焦ったってどうすることもできねぇんだ。そうだよな、メルト?」


 マノリアの苦悩を知りながら、ノールは薄っすらと口元に笑みすら浮かべている。マノリアは彼がおかしくなったのかと心配しつつ、彼に名前を呼ばれた彼女に目を向けた。

 意外なことに、もう一人の命を狙われている少女もまた、ノールの真似をするように優しげな微笑みを見せていた。


「マノリアさん、あたしなら大丈夫だよ。だって、ノールがこんなにも自信に溢れてるんだよ? そのノールが、負けるわけないじゃん」

「それは、その自信が本当なら安心だけど……」


 中々信用してくれないマノリアに、ノールはめんどくさそうに付け足す。


「けっ、マノリアよぉ、てめぇ俺が簡単に殺されるような奴に見えんのか? だとしたら心外だな。この八年間、てめぇはいったい何を見てきたんだ?」

「いつも無茶して、何度も危ない目に遭って、それでも毎回帰ってきたけど……今回は相手が違うんだよ。ノールのお父さんとお母さんを殺した、この国で最も強い力を持つ人なんだよ?」

「いいじゃねぇか。俺がずっと昔から戦いを覚悟してた相手だ。マノリアだって知ってんだろうが」

「そうだけど……ふたりだけでなんて無理だよ。本のこともあるし、勝ち目がないのに送り出したりできないよ」

「俺だって馬鹿じゃねぇ。勝ち目がねぇのに送り出されたりしねぇよ」

「えっ?」


 平然とした口調を変えないノールの言葉に、マノリアは虚を突かれる。それで彼女の不安の根拠を察したノールは脱力した。


「なんだマノリア。まさかてめぇ、俺が勝算もなく特攻を仕掛けるとでも思ってたのか? それとも、極限状態に耐えられず脳みそがぶっ壊れちまったとでも思ったか?」

「だって、もう何の対抗策もないって……」

「それはてめぇが言っただけだろうが。俺は万策尽きたとは一言も言ってねぇよ」


 マノリアの不安を否定して、ノールは道具袋を漁る。彼の手には一冊の本が掴まれていた。彼は本を机の上に置いて自分の手を重ねる。


「トラヴィスはこの本で俺達の未来を決めつけた。だがな、その〝物語〟を考えたのは奴であっても、それを現実に反映させたのは奴の力じゃねぇ。力の正体については、トラヴィス自身にもわかっちゃいねぇんだ。だったらよ、この先も本の通りになるなんてのは推測にしかすぎねぇだろ。俺はそこに賭ける」

「それは、城に連れてかれた時に、王様に教えてもらったの?」

「ああ。それともう一つ。メルト、てめぇはまだ本を読んだことがなかったよな?」

「うん。読んだことないよ」

「ならよ、最後のとこだけでも見といてくれねぇか?」

「嫌っ」

「あぁん? おめぇまた拒否すんのか?」


 目の前に置かれた本を前に、メルトは首を横に振る。彼女の態度に、ノールはマノリアの家に来て初めて眉をひそめた。

 怪訝な顔をするノールを、凛とした瞳でメルトが見据える。


「ノールは自分を信じて、本の物語に決められた未来を変えられると信じて、先へ進む覚悟を手に入れたんだよね?」

「あ、あぁ。そいつはそうだが、それとおめぇが本を拒絶する理由と関係あんのか?」

「あたしはね、ノールを信じるだけで充分だよ。だって、そうすればノールが未来を変えてくれるんでしょ? これ以上、マノリアさんや孤児院のみんなに嫌な思いをさせたくない。そして、全部解決したら孤児院を立て直して、またみんなで一緒に暮らすんでしょ? 暗い未来をそういう明るい未来に変えてくれるなら、あたしはノールを信じる。……これ、ちょっと人頼みすぎるかな?」


 開かれずに戻された本とメルトの顔を交互に眺めて、ノールは強張らせた頬を弛緩させる。

 お前が相棒で良かった。そんな彼らしくない台詞が喉元までのぼってきたが、素直すぎる言葉は伝えるまでもないと、心の奥に押し戻した。


「へっ、構わねぇよ。だったら俺を信じろ。この戦いは俺のためだけじゃねぇ。俺は、親父達のように自分の欲望のためだけには戦わねぇ。俺は、求める未来に辿り着くために、その通過点として戦いに勝利する。ここで終わるのは俺が許さねぇし、終わらせねぇ」

「うんっ! じゃあ行こっか」


 ふたりの会話を聞いて徐々に穏やかさを取り戻しつつあったマノリアだが、威勢よく宣言して椅子を立ち上がったメルトに、思わず驚きの声をあげる。


「えっ? メルト、行くって、もう城に殴り込むつもり?」

「もともと、ここにはちょっと立ち寄るだけだったんだよ。ね、ノール?」

「いや、ちげぇだろ。作戦を説明するって言ったはずだよな?」

「いいよ。あたしはノールについてくから、それで問題ないでしょ? あたし、今なら何でもできそうだよ! 身体がうずうずしてきたっ!」

「ちったぁ落ち着け。俺の作戦はなぁ、城に忍び込んで国王を奇襲するって算段なんだ。忍び込むんなら、昼間より深夜ってのが定石だろ?」

「ってことは――?」

「ああ。だからまだ時間はある。とりあえず座れ」


 指示に従って、肩の力を抜いてメルトが再び椅子に腰かける。

 対面で胸を撫で下ろすマノリアと大人しくなったメルトの期待の眼差しを受けたノールは、城から逃げ帰った日の夜に草案を思いつき、昨晩完成した作戦の開始時間を告げた。


「決行は、今日の夜。都が寝静まった後だ」



 そして、決戦の夜。

 孤児達と久々に話したり遊びに付き合ったふたりは、孤児が全員寝静まった後、狭い家の玄関先でマノリアと向き合っていた。


「ノール、メルト……その、危ないことをするなとは言えないけど、無事に帰ってきてね。お姉さん達は、ここで帰りを待ってるから」

「ああ」


 かけられた言葉を噛み締めるように、ノールは頷く。それから彼女に背中を見せる。


「マノリア、おめぇには感謝してる」

「どうしたの、いきなり」

「細けぇことを気にすんじゃねぇよ。とにかくな、様は感謝してんだ。戦争に巻き込まれて、両親は復讐に染まった挙句死んじまって、俺自身もわけのわからねぇ呪いを背負っちまったが、俺を見つけてくれたのがおめぇで良かったって思ってんだ。おかげで大事なもんってのを得られた気がするし、なげぇこと付き合ってきた呪縛を解くこともできた」

「それを言ったら、お姉さんだってノールには感謝してるよ。家計を助けてくれたし、なによりノールのおかげで、孤児のみんなも勇ましく育ってるからね」

「俺が影響を与えてるたぁ思えねぇが」

「そういうとこが、良い影響を与えてるんだよ」


 合点のいかないノールは、事実を確認するために隣のメルトへ目配せする。


「そうなのか?」

「そうだと思うよ。孤児院のみんな、ノールが大好きだしっ!」

「はっ、物好きな奴らだな」


 斜に構えて受け流すノール。他の二人は、それが彼が照れ隠しをする際に見せる態度だとよく知っていた。メルトもマノリアも微笑み、それに気づいたノールも嬉しそうに鼻を鳴らした。

 今更決意が揺らぐこともなかったが、彼の未来を掴みたいという気持ちは、より一層強くなった。


「そんじゃ、そんな酔狂な奴らのためにも、ひと仕事こなしてくるとするか」

「みんなとの〝これから〟を、作るためにね」

「へっ、当然だ」


 ノールが率先して扉を開く。室内を照らしていた蝋燭の明かりが、決戦に臨むふたりの影を生み出した。

 外は暗闇。陽光さえも届かない路地裏は、夜になって完全な闇と化している。マノリアの家から伸びた小さな炎の揺らめきだけが、唯一の光であった。

 それは暗黒に立ち向かうには、あまりに矮小だ。

 けれども、その光ほど彼らを勇気付けてくれる明かりは他に存在しない。彼らにとってマノリアの家の明かりは、希望の未来に繋がる確かな光明なのだ。

 守り、守られる光を背後に、マノリアは自分の育てた子供達を自信を持って送り出す。


「ノール、メルト、いってらっしゃい」


 そんなありふれた挨拶をかけられて、孤児院で育ったふたりは孤児院で育ててくれた母親に、同じような当たり前の挨拶を返した。

 彼らの顔は一様に、夜に隠れても輝くような、明るい表情をしていた。

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