はぁ、あの時、なるべく目立たないようにすれば良かった。

高校三年生になった。

厳密には高校三年生に戻った。


人生やり直せるなら、ぶっちゃけ、幼稚園からやり直したいが、

高校三年生からやり直せただけ儲けものだ。


過去に干渉している時点で、

何か未来が変わってしまうのかも知れない。


今季は目立たないように生きる。

それが私の生き甲斐だ。

目立って得することなどないのだ。


目立つから余分な仕事が渡される。

成績的にもスポーツ的にも

平凡of平凡を目指そう。


まぁ、成績の方はわざと誤答をすれば、大丈夫だが、

問題は運動の方だ。どうしよう。

勉強しないなら、その時間が浮いた分、

運動できるよなぁ。帰ったら散歩程度はするか?

そう思った。


列車通勤の高校三年生が再びはじまった。

転生前の時代なら、

オンライン高校とかあるし、

そもそも通勤・通学の時間とか生産性のせの字もないなぁ

と思いながら、

黒いガラパゴス携帯を片手に、

モバイルゲームをしながら学校に帰っていくのであった。


まーた、あの退屈な授業を聞くのか、

今度は授業の時間を潰す何かを始めないとなぁと、

内心思っているのであった。

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