1章 高校時代への転生

17歳の時の後悔と高2の春休み

17歳の時の後悔。それは世間から耳目を集めてしまったこと。

目立ってしまったことだ。

私は目立たず生きていきたかった。誰にも知られずに、ただ妄想を繰り返すだけ繰り返しては、消え続けていく。そんな人生を送りたかった。


でも、私は体育祭の時に悪目立ちしてしまい、年下集団に追いかけ回されることになる。


人の死をいじるのはまずい気がする。これは勘だけど。

高2の春休み、祖母は夜に溺死した。

溺死する夜も黙って過ごさなくては…。命の干渉は良くないことだ。


そう思いながら、高2の春休み。

高校の集中講義を受けることになった。

高校の授業は嫌いだった。なんでこんな簡単なことに60分もかけるのだろうか。この内容であれば、自宅で自主学習したほうが早いと、授業中はずっと不満だった。

学習指導要領の関係で、態度点という項目が無ければ、授業をガン無視して、作業ノートを制作したところだった。


「出席もぎりぎりしかする必要はないよなぁ。大学時代は1/3欠席してもいんだ。と考えながら思っていたけど、高校とか、毎日通ってたよなぁ。なぜ、人は1年でこうも変わってしまうのか?環境の差か?」

と、12年前の12年前と同じ環境で暮らしながら考えていた。


「この頃、たしか高校の社会科と理科のまとめノートを一週間で仕上げたんだよな。」


「大学では別にイヤホンつけて授業する人は普通にいるし、たしかこの時期は、アニソン三昧のラジオがあったはずなんだよなぁ。」


そう思い、インターネットラジオを聞きながら、不良のようにラジオを聴いた。

「化学平衡?状態方程式?電離度?」

「というか、試験内容だいたい同じなんだよなぁ…カンニングでは?赤本持って帰れば無双できたな。」早速、後悔するのだった。


私の後悔は大学に通ったこと。この時期は民政党の政策により、農業大学校に通って、農業経営者になれば、150万円が支給されていた。今の12年後は政友党が政権運営していて、それは消えている。


「これだと高3は勉強する必要はほぼないな。12年後の12年前は勉強病になり、病気になってしまった。私はアホだった。しかし、この1年を利用して学びながら遊ぼう。どうせ高2の時点で、私には友達がいないし、学校の周りを散策しなかったのも後悔の1つだった。ぶらぶらして過ごそう。」


授業を受けつつ、母方の祖母の死を備える。死は遮ってはいけないのだ。時空の旅人は基本的に介入することはしてはいけないはずだ。

「はぁ、私はどうすればいいんだろうか?」

結局、帰ったとしても、後悔や悩み事は尽きないのだった。



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