第5話 数学の授業、コラッツの問題について。

お昼休み。


 蒼が語学留学から戻ってきた。

もちろん例のカプセルで蒼のアバターが行ってるんだけど。


 「蒼〜おかえりー」

 私はいつものように蒼の頭をロックしてグリグリする。


 「Cut it out!」


 あ、これはデートDVなのか、まいっか、


 蒼はみっちり英語漬けになってきたみたい。

 私はおばあちゃんと話す時は英語で話すからお昼休みは英会話に付き合ってあげる。


 まあ話はトラムの話とか自動車(いわゆる運転手のいない地上の道路を走る自動運転車)の乗り物の話ばっかりなんだけどね。


 四時限目


 この時間は数学。

 今日は「コラッツの問題」[実在]について。

 

 コラッツの問題とは「任意の正の整数nは。

 〇nが偶数の場合にnを2で割る

 〇nが奇数の場合にnに3をかけて1を足す


 このOPを行うとき、どんな初期値からはじめても、有限回の操作のうちに必ず1に到達する、そして1→4→2→1というループに入る。


 最近は量子コンピュータを使用して計算していってるみたいだけどまだ無限大数近くに1にならない整数が存在するかもしれず、まだ証明されてないの。


 私も一時ハマったことがあったけど駄目ね。

 興味なくなったら疲れるだけ。

 

 コラッツの問題が証明されると世の中が凄まじい急転を経験することとなる。[実在]

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