酷暑
酷く暑いことを指す。
と言うと『猛暑と何が違うん?』となるが、日本気象協会では35℃以上を猛暑、40℃以上を酷暑と呼ぶそうなので酷暑の方がより暑い事になるようだ。
「あっつ……」
外出から帰宅して玄関を開けると室内から熱気が飛び出してくる。
尊は玄関を開けたまま中に入り、窓という窓を開けて回るが入ってくるのは湿気を含んだ温風だ。
「エアコン点けないとヤバいな。」
そう言って最後に部屋の扉を開けた。
帰宅した時と同様に室内から熱気が塊となって溢れ出してくる。
「え?」
部屋の中には布団にくるまった夢乃が顔を汗でテカらせながらふぅふぅ言ってる。
「あ、おかえりタケ。」
「お、おぅ……ユメ、何やってんだ?」
「え?見て分からん?サウナよ。」
「いや、ここ俺の部屋だけど……」
「帰って来たらいい感じだったんでサウナにさせてもらった。」
「何でじゃ。」
顔を真っ赤にして汗を流している夢乃は満足そうだ。
「ふー、一旦整えて来ようかな。」
そう言うと夢乃は布団にくるまったまま立ち上がり、そのまま風呂場へと向かおうとする。
「何で布団持って行くんだよ。」
「え~?そんなに私の体見たいの?」
(つまりあの布団の中のユメは……)
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