避暑
暑さを避けて涼しい場所へ行くことだが、昨今は日本全国何処へ行っても暑い。
「都会と田舎ってどっちが暑いんだろうね?」
唐突に夢乃が尊に問い掛ける。
「へ?」
「地方から来てる大学の友達が『都会は暑すぎる』って言うからさ。此処も都会じゃないのにね。」
「地方って言っても色々あるだろ。こっちでも駅前と郊外の山奥じゃ気温全然違うだろうし。」
「あー、近くに山と川があるって言ってた。」
「ならこっちは暑く感じるかもな。此処も都会じゃないけど緑よりアスファルトとかの方が多いし。」
「でもさ、駅前とかだとずっと建物の中を通って行けるから涼しいと思うんだけど。」
「建物の中はエアコン効いてるから当然じゃん。友達が言ってるのは外の事だろ。」
「文明の利器は使わないと損だよ。」
「それ言ったら気温なんか関係無いだろ。エアコン効いてる部屋が最強。」
「だよねー……わひゃっ!」
まったりと会話をしていると突然夢乃が妙な声の悲鳴を上げる。
「どした?」
尊が夢乃の方を見ると、夢乃の胸の谷間にアイスクリームの塊が落ちて挟まっていた。
「おっふ!?」
「つめたー……タケ、これ取って。」
「!?そ、それはちょっと……」
(「理性よ……耐えろ……」)
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