撮影
最近は高価な撮影機材が無くてもスマホで十分高画質な画像や映像が撮れるようになった。
尤も、スマホも価格を見れば十分高価だが。
「をっ!?」
尊が帰宅して洗面所に行くと、そこに居たのは夢乃。
ほぼ下着姿で鏡に背を向け、自撮りでもしているかのようにスマホを構えている。
「あ、タケおかえり。」
「た、ただいま……って何してんの?」
「あー、何か今朝から背中がピリピリしてさ。」
「ピリピリ?」
「うん。何て言うの?皮膚が擦れてる感じ?」
そう言って夢乃は鏡に向けていた背中を尊の方に向ける。
確かにちょうどブラのホック周辺が微妙に赤くなっていた。
「新しいブラが合わなかったのかな?」
「そ、そうなんだ……」
「友達お勧めのだけど私には合わないみたい。」
「へ、へぇ……」
「感覚的には血が滲んでるくらいの痛みなんだけどどうなってる?」
なるほど。
それを確認するのに鏡に背中を映してスマホで撮ろうとしてたのか。
「ちょっと赤くなってるだけだな。(綺麗な背中だなぁ……)」
「そっか……ってタケ、そんなに背中じっと見て、やっぱ血が出てるとか?」
「い、いや、だだ大丈夫だぞ。」
(「この背中……写真に収めたい……とか思ったなんて言えない……」)
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