吃逆
これで『しゃっくり』と読む。
横隔膜の痙攣によって起こる現象でその止め方は都市伝説も含めると様々なものがある。
「ひっく……ひっく……」
可愛らしい吃逆を繰り返しているのは夢乃。
「吃逆?」
「うん……ひっく……ご飯食べて……ひっく……から止まらないん……ひっく……だよ……」
「辛そうだな。」
「ひっく……辛いなんてもんじゃ……ひっく……ないね……タケは吃逆の……ひっく……止め方知らな……ひっく……い?」
発する言葉の何でもないところを吃逆で区切られる夢乃が苦しそうなのを何とかしてやりたいと思う尊でもある。
「よくあるのは『驚かせる』とか『水を飲む』とかだけど、アレって半分都市伝説なんだよな。」
「ひっく……
そう言われても医学的な知識なんか無い尊はGoogle先生のお世話になるしか無い。
「えっと……耳に指を入れて30秒くらい強めに押す……ってのがある。」
「へぇ~……初めて聞……ひっく……いたよ……じゃあタケお……ひっく……願い……」
そう言って目を閉じて尊に顔を近付ける夢乃。
(「キ、キキキキス顔いただきました!」)
勘違いする尊である。
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