按摩
人間の頭は首や肩の筋肉量に比べて重たいそうで、バランス良く首の上に乗せていないと余計な力が掛かって『凝り』に繋がるらしい。
「あぁ~……ふぅ~……」
いつもとは逆の構図。
ベッドの縁にもたれて床に座っているのが夢乃。
ベッドの上に乗っているのが尊。
「おぉ~……痛いけど気持ちいぃ~……」
尊は夢乃の肩に手を置いてマッサージしている。
細い首から流れるように繋がる肩へのライン。
透き通るような肌が尊の指圧によって薄いピンク色に染まっていく。
「これだけ固くなってたらそりゃ痛いだろ。」
「うん~っつ……私姿勢あんま良く無いからさぁ……あっ……すぐ肩とか首が凝るんだよね……んふっ……」
「妙な声を出すな。」
「だぁって、タケのマッサージ気持ち……んぁ……いいんだモン……っふ……」
尊が指を肩や首に押し付けるのに合わせ、夢乃が何とも言えない悩ましい声を上げる。
(「そんな声出されたらヘンな気起きちまうだろ……」)
尊は悶々とする気持ちを抑えつつ後ろから夢乃を見ていたが、不意に体の前の大きな膨らみが持ち上がる。
「こいつも凝る原因だよね。」
夢乃が両手で胸を下から支えるようにして持ち上げていた。
(「ぐっ!?堪えろ……俺……」)
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