第4話 共闘

某日、シヴァは司令室に呼び出されていた。『シヴァ、本部に戻ってきて早々だが、次の依頼はこいつだ。』『ほう、服部敬人(はっとりよしと)元大手家電メーカーの社長か。』『ああ、今度は奴がターゲットだ。』『期限は?』『2週間だ。』『わかった、引き受ける。』

 事件の真相を追う為シヴァは情報屋とコンタクトをとった。『何か掴めたか?』

『ああ、掴んだよ。』というと情報屋は奴の素性を語り始めた。『一年前、社長だった奴は副社長に社長の座を譲った。ただ、その副社長がずいぶんな革新派だったらしく、奴の考えた政策を次々に廃止していった。だから奴はそれを阻止しようと屋上から社長を突き落とした。当然社長は即死。警察も調査を進めたらしいが、生憎、指紋なんかも検出されなかったらしく警察も自殺として処理した。ただ、納得がいかなかった社員たちが自分達で事件の真相を迫り続けた。そして、服部の名が上がったってわけ。』『なるほど。で、奴はどこに潜んでやがる。』『奴がいるのは天龍街の郊外にある一軒家だ。ただ、奴は政財界にも根を張ってやがる。その影響で護衛も実力派の面々が揃ってる。例えシヴァさんといえど1人で潰すのは厳しいだろう。』『わかった。情報感謝する。金はいつものところに振り込んでおく。』『どうも。』

シヴァはそのまま組織に戻りリーダーにその旨を伝えた。『なるほど…………政財界にも人脈を持っていたら奴についている護衛も粒揃いだろうな。仕方ない、シヴァ、今回は『ノルン』と共闘だ。』『ノルンか、あいつと会うのも久しぶりだな。わかった。おっさんの言うことなら喜んで引き受ける。』

こうして、シヴァとノルンの共闘が決まった。

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