第3話 なんてことない話
階段を降りて外に出ると目の前に奴らがいた。シヴァは音もなく奴らの背後へ駆け寄り、『こんな奴を匿ってるなんて、お前らも散々な人生だな。』と言い護衛の頚椎をへし折った。『オマエ、ナニモノダ。』残りの護衛2人がシヴァに向けてチャカの照準を合わせる。『ドンドン!』2つの弾丸がシヴァに向けて飛んでくる。『悪いが殺気が丸出しだ。そんなの何百発打ったって俺には掠りもしない。』『ナ!?』そうしてシヴァは持っていたチャカでもう1人の眉間を撃ち抜いた。
『こんな奴を守ってる時点で地獄行きだ。
まぁ、そう時間をおかず仲間も送ってやる
安心して死んでくれ。』『ドスッ』『ギャァ!』シヴァは瞬く間に奴の懐に潜り込み
持っていたドスを腹に差し込んだ。『あと1人だ。死ぬ準備はできてるか?』とシヴァは冷徹な目をあと1人となった護衛に向ける。すると奴は隠し持っていたマシンガンををシヴァへと向けた。『コノファンケルサマヲワタスワケニハイカナイ!ハチノスダ!!!』
シヴァに向けて弾丸の雨が向かってくる。『ウォォァァァァァ!!シネ!!!』『ぎゃぁぁぁぁ!!』シヴァらしき断末魔が響き渡った。何百発打っただろうか。あたりには砂埃が待っていた。『ヤッタカ?』目の前を見るとシヴァの姿はなかった。『バカメ、ダレニキバヲムケタンダ。』と護衛は思った。『誰が死んだって?』護衛は耳元に強烈な殺意を感じた。『エッ!?』『さようなら、芝居に付き合ってやったんだから、とっとと死んでくれ。』『グサッ』『グォェ!』奴はナイフで頸動脈を掻っ切られて死んだ。『さぁ、後はお前だけだ。死ぬ覚悟はできてるか?』シヴァはまた冷徹な目をファンケルに向ける。『クソッ、コノママシンデタマルカ………』
ファンケルは持っていたチャカでこちらに発砲してくる。『シネェ!』『当たらねぇよ、そんな球』と思った次の瞬間、『ドンッ』という音と共に煙幕が当たりを包む。(コノママシンデタマルカ……オレニハミライガアルンダ……)『イタッ』ファンからは目の真似の何かにぶつかった。『ナンダ……ナ!?』『煙幕で俺を撹乱して逃げる気か………おまえがやりそうな姑息な手だな。そうしてシヴァは奴の頭皮に鉛玉を打ち込んだ。『殺しといたよ。ついでに周りの護衛も一緒にな。』『流石はシヴァ、報酬は色をつけておこう。金はいつもの口座に入れておく。』『はいよ。』
シヴァは一切の感情なく殺戮を行う。
そうして、電話を切り空を見上げると
紅に染まった月が山肌から顔を覗かせていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます