第7日
時々、住んでいる当人は全く影響を自覚しないのに、媒介になってしまって他人をどうのこうのと不幸な目に陥れることのある人がいるらしい。
これも例の怖い話から得た知識だ。
そのパターンは検証ができない。
なぜなら、家に招かれてくれる友人がいないから。
どういうわけか、二度と来ない。
ちゃっちゃという音がする。
天井の方から、大きめの犬が歩いているような音だと思ったんだけれども、ここはたしかペット禁止だ。かなりの勢いで走っている。飼い主は仕事中だろうか。
西向きの窓から赤子の声がする。
今日は何となく、泣きわめいているという表現がしっくりくる。
ごく近くからはネズミの追い立てられる鳴き声。
家の中にいたら嫌だからひとしきり探したが、何もいない。よかった。
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