第39話 キャッチーな10万文字。トライ&エラー。ラノベはラノベ

 SQEXさん落選と相成りました。

 惜しい! かどうかは知りません(笑)

 あ、最近知り合ったユーザーさんおめでとうございます! 結構絞りこまれた中、お名前見かけて「おおう!」となりました。

 皆さんお疲れ様でした。

 では本日のポイントを挙げます。


・キャッチーな10万文字作品を書く

・文芸10万文字作品を書く

・トライ&エラーを繰り返す

・ついでに言うと、しばらく休むつもりだった


 先日から発生した諸事諸々解決の目処がたち、気の緩みからか体調を崩してしまいました。

「ええい面倒な! 即解決してくれる!」とそちらに取りかかってる最中、コンテストの結果が出たわけで「マジか。ショック。いやそれどころじゃない!」と、全く別の課題に取り組んでいました。

 今月は何もない月なので、のんびりしたいなあと思いつつ、今こうして記しています。


 さて、SQEXさん、カクヨムコン8に限らず、ラノベと文芸系では求められるものが異なります。

 発売告知のページやタイムライン、今回や過去の受賞作品を見ていて、ライトユーザーは一つの事実に気がついてしまったのです!

 というわけで一つ目。


「キャッチーな10万文字作品」

「文芸らしい10万文字作品」


 なんでも例外はありますが、そちらは置いておきます。

 私が書籍を売る側だった場合、ラノベ担当なら、


「頼むから伝わりやすい、分かりやすい、キャッチーな奴頼む。気取るんだったら文芸にいけ」


 と、とにかく売れそうな作品を担当したい。

 こちら本屋さんに勤めてらした方などが、時折話題にしていますよね。

 KACで見かけたことがあります。


「テンプレ流行りお約束、フォーマットもあるのにそれも書けないのか? 何がしたい? 芸術家気取りか? 文芸にいけ、こっち来んな!」


 と、空気の読めない書き手は困りもの。

 もちろん「先駆者革命児、異端児」という書き手はいるでしょうが、そのリスクを取るのは出版社と本屋さんです。

 計算出来るものを淡々と売りたい。

 仮にロマンを抱えていたとしても、ビジネスですからシビアに判断。

「今」を知らないものに「今」と「未来」が攻略出来るのか?

 さて、答えは大体出ています。

 そもそもアマチュアな書き手は自由にリスクを背負える。


「これはウケないだろうな。別にいいや」


 と、割り切ってアップしていい。

 売る側はそうはいきません。

 競争相手は競合他社、あるいは社内のライバルです。

 人事で上をいかれたら、こんな気分の悪い話はない(笑)

 よくある会社の愚痴と内情を、電車の中等で話している人がいて、つい耳を澄ますことありませんか。

 一つ挙げると、確かエンジニア関連だったと思うのですが「あのポジションは大体一年で辞める」と、なんとも明け透けな会話をしていて苦笑してしまいました。

 今は働き方改革などもあり、事情は変わったでしょう。


・復帰以来避け続けた10万文字作品。ついでにキャッチー

 とまあ私はキャッチーな10万文字作品を避け続けてきました。そこに短編があったから、中編があったから、しかも結果が出てしまったので、ずっと避けてきました。

 例えば「魔法少女だった彼女達」はちょっと書けば10万文字ですが、こちらそもそも短編。元がよかったので長編にしようとしましたが、「ダルいな」

と、停止してしまいました。

「殺戮勇者の使い方」は手応えがなく、これももういいやと止めています。


 どちらも10万文字ではすまない、と結論が出ていて「手を出せない」となっています。


 しかし、答えがあるのに取り組まないのは困りもの。

 文芸系には純文学という今や異端な存在があるとして、ラノベにはラノベとして役割がある。

 見本は常に存在しているわけですから、そちらを参考に描けばいい。

 文芸とて同様で、見本に溢れている。

 芸術家気取りで挑み、それ自体はいいとして、それなら歴史的に見て「報われずとも仕方ない」という姿勢が必要です。

 ゴッホでも誰でも構いません。

 死後評価される芸術家目指し、頑張る。

 私にそんな芸術性はありません。

 どこまでも大衆寄りな書き手です。

 では答えは決まっている。


・つーかやった

 今回SQEXさんで落選した「侯爵令嬢の華麗なる追放劇」は、そもそもやったものです。

 四万文字で畳んだのはそういう作品だったから。まさかあんなPV稼ぐとは思いませんでした。

 既にサンプルはある。

 しかし以降なぜ避けたかと言ったら「労力」と「多作家」になりたかったからです。

 KACというイレギュラーな事態もありますが(笑)


・労力

 10万文字は辛い。

 何が辛いって、10万文字キャッチーな作品書いて「アップを我慢する」のが辛い。

 書くのもそれなりに辛い。

 しかし早く読んで評価に晒されたいという欲求は、なかなか抗い難い。

 10万文字が露と消えるのも辛いし、書くのも時間がかかります。

 とはいえ、やんないと話にならないのでやります(笑)


・多作家

 になってしまった。

 もはやお題で作品書くのは得意分野。

 元々ネタを落とすのは好きですから、短編でしたらなんでもござれ。

 KACにはもう参加しないでしょうが、あれはあれで有意義でした。


・実は結果を得た

 トライ&エラーを繰り返し、人は成長します。

 そして自らの選択に責任を持ち「多作家」という道を選び、事実多作家になった。


 過去、長編の冒頭用に書いた「彼の幕間」を除くと、二作品しかなかった私もじきに20作品に手が届く。

 しかしコンテストというある種の誘惑と、短編で万のスコアを稼ぐというノイズを前に、色々戸惑いました。

 短編で万のスコア?


「初作品でこんなに評価してもらえて嬉しいです……」


 などと抜かすユーザーをたまたま見かけて、


「なあ、今まで何回アカウント作り直した?」


 と、因縁つけたくもなったりします(笑)

 実際は分かりません。

 分かるわけがないし、サイト内ゾンビ現象はどこにでもあるでしょう。

 事実なら才能がある、と評されていい。


・お休み

 実は前々から「もういい疲れた休む!」と、六月に入ったらお休み入れるつもりでした。

 そしたら丁度問題が発生し、その対応に追われていたらコンテストで落選、更に落選という憂き目に遇い、しかし肝心の問題は解決の目処がたった。

 こんなもん休むも何も、休むわ!

 読む系企画の途中だけど、そんな余裕ない!(笑)


 とまあ、ちょいとお休み入れるつもり……だったのですが、読む系企画終わらせて、Twitterのアイコン虎にして、さて増えるばかりの構想と向き合うか。

 とそんな感じ。


 でも今日明日は無理だ。

 まさか体調崩すとは……ったくよう。

 分かりやすい体調不良でどうしようもない(笑)


 さて、皆さん「キャッチーな10万文字」というものは、とても大変。

 またそちら記しますが、次回はカクヨムについて少し語りましょうか。

 なろうもカクヨムも、私を楽しませ苦しませる悪い奴ら(笑)

 この不届きものを成敗はしませんが、久しぶりにサイトについて語りましょうか。あくまでも予定です。

 気まぐれエッセイ、そう気まぐれエッセイです(笑)

 ではでは、また次回ー。

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