第33話 俳句、短歌の勘違いと思い出。ちょっと詠んでみた
4/25に詠んだ短歌を載せます。
君いらば
華やぐさまは、青き道
散り広がるは、うたかたの夢
連なるは
見慣れぬ顔と、寒空に
晴れ間見えしは、掌の中
新しき
絢爛たるは、潮満ちて
懐かしき絵は、旧都なりけり
ぬくもりは
果てしない空、届かねど
見るさまにつき、緑樹なるかな
去りいくは
いくばくもない、ともがらの
守りし定め、晩秋と化す
染み渡る
記された跡、あらずとも
されどこの中、満ち足りた位置
えっと、全部創作界隈の話です。
そもそも自由句というものを私は知りませんでした。「それ川柳なのでは?」と思ってたぐらいです。
また、そもそもこれらを詠んだ際「これは俳句」と壮大な勘違いをしておりました。
俳句は5 7 5 、どう考えても短歌です(笑)
一作は近況ノートにも記しましたが、後から短歌だったと気づく有り様。全く自分の迂闊さには辟易します。
ーーだがしかし言わせて欲しい。
5 7 5 はそもそも短すぎる。
たった十七文字で季語入れたら不自由に過ぎる。
このような限定された条件下なら、ほぼ間違いなくAIの方が良い句を詠むでしょう。
AIと争うなら短歌ぐらいじゃないと話にならない。
まあAIと争うわけではありませんが(笑)
ただ今後、人工知能と争うことは間違いない。そして我々は負けます。
絵師界隈、イラストがAIによって荒らされたよう、我々小説文芸に関わる者もいずれこの脅威に直面する。
だからなんだって話でして、私が言いたいことは別にあります。
□俳句・短歌コンテスト
https://kakuyomu.jp/special/entry/tankahaiku_contest
こちら2023/6/1から応募が始まります。
俳句や短歌はセンスを競うものと思います。
季語という制限がないなら、もはや言葉選び、テーマ、展開を競う短文芸術。
実際の俳句や短歌の世界はさっぱり分かりません。
何せ「詠む」こと自体学生時分以来で、授業で無理やり詠まされた時だけでした。
本日はそんな、あの無茶ぶりをちょっとだけ思い返してみます。
□かつて神童だったかもしれない私達
人に得手不得手があるのは当然です。日々接するものなら分かりやすいですが、縁のないものだった場合適性はさっぱり分かりません。
そんな小学生時代、授業で「俳句と短歌を詠め」と私達日本人は無茶ぶりされるわけです。
思えば社会の不条理を先に経験させる、まさに教育的なものであったと云わざるを得ません(笑)
でまあ詠んだわけですよ、適当に。
今回もですがまあ適当です。
小学何年生だったか覚えてませんが、とにかく詠みました。低学年なのは間違いありません。
そしたらですね、先生が突然ガタリと音を立て私を呼び出すわけです。
「あー適当に詠んだから怒られる奴かな」と身構えていたら、
「これはどういう意味だ」
と真剣な顔を向けてくるわけです。
互いに頭の上に疑問符浮かべながら「どうやらネガティブな評価ではないらしい。むしろポジティブ過ぎてこっちが引く話か」と、そこで察しました。
しかし「どういう意味」と問われても、意味などありません。季語っぽいものを入れて「体裁を整えた」としか言えない。
「システムに則り、それなりに表現した」
だけです。そりゃちょいと情感豊かに詠んだかもしれない。ですがそれだけです。
特に悪びれもせず事実を伝え、というかたぶん詠んだものをテキトーに説明しました。
「そうか」と先生は納得されましたが「次も詠め」と催促された記憶はあります。
が、やる気はなかった(笑)
ですので子供っぽいものを挟み、かなり適当にやり過ごしました。
それ以来学年が上がっても同じものを流用していました(笑)
小学校低学年で詠んだものを中学でも流用していました。
中身はさっぱり覚えてませんが、流用した事実だけは覚えています。
□人生二度目の俳句・短歌。説明してみる
というわけで上記の句は事実上人生で二度目、ということになります。
詠んだのは4月の話ですが、テーマは創作界隈で統一。ただそれっぽく仕上げただけのものです。
そもそも詠んだものを「説明する」という行為自体、好ましくありません。
受け手が受け止め読み取る。
小説と同じく書き手が解説するのは、どうも締まりが悪い。
ですがあくまで趣味の範疇。ちょいと解説してみます。
皆さんが詠む際、私の拙い句が参考になることはないと思います。それでもまあ色々な詠み手がいると受け取って下さい。
君いらば
華やぐさまは、青き道
散り広がるは、うたかたの夢
・解説。えっと、どういう意味だろう?(笑)
ああはい、読む系企画の話だと思います。
「青き道」はアマチュア物書きを指します。
「散り広がる」は星とか評価の話かな。
「うたかたの夢」って入れとけばそれっぽくなるだろ、という安直な句ですね。
事実創作活動は大体はうたかたの夢です。
成功する人はひと握りですから(笑)
連なるは
見慣れぬ顔と、寒空に
晴れ間見えしは、掌の中
・解説。こちら近況ノートに載せた奴。
まんまTwitterの読む系企画の話ですね。
ツリーに連なるリプライは知らない人ばかり。
復帰した自分にもどうやら居場所はありそうだ、とかそんな話です。
新しき
絢爛たるは、潮満ちて
懐かしき絵は、旧都なりけり
・解説。なろうとカクヨムの話です。
これ説明がいるとしたら「潮満ちて」ぐらいですね。「カクヨム賑わっとるねー」程度の話です(笑)
ぬくもりは
果てしない空、届かねど
見るさまにつき、緑樹なるかな
・解説。なんだこれ。
ああ、たぶん「季語いるよな」と無理やり緑樹とか入れたんでしょう。
恐らく「腕に覚えがある人が多い。新しい才能と出会って刺激を受けてる。けど私が「あなたは才能がある」といくら思っても、そもそもこの手の人達は全く交流する気がない」
という心情を詠んだものです。
私はあなたの固定読者にはならないけど、交流相手として繋がっておいて損はないのに、というある種の諦観が込められています。
かくいう私も面倒くさがりですから、自分に対する諦めの気持ちもありそうです(笑)
去りいくは
いくばくもない、ともがらの
守りし定め、晩秋と化す
・解説。アカウント停止を詠んだものです(笑)
「季語いるよな」と、相変わらず勘違いしたまま詠んだので、晩秋とか入れてます。
コンテストは自由句なので必要ありません。
実際は「守るべき定め」と規約を詠むべきでしょうが、サイト側からすれば「守りし」なので別にいいでしょう(笑)
染み渡る
記された跡、あらずとも
されどこの中、満ち足りた位置
・解説。日間一位を詠んだもの。
復帰して書いた作品が推理文芸でランキングとか入ったんですが、まあ感想がつかない。評価もつかない。しかし一位。総合ランキングから全部入った。
私にしてみれば満足な結果。
PVだけはえらいことになってました。
なんか改めて見ると洗練されてませんね。
最後なんかは「分かりやすい」という観点から、今なら不採用。
「分かりにくい」ぐらいが丁度いい。
迂遠なものを読み解くのが楽しい。
直接的なのものは些か未熟に感じます。
言っておきますが素人ですよ?(笑)
□迂遠婉曲。言葉遊びで遊び続ける
私の作品は説明を省いたものが多いです。
「かったるいから」というのもありますが、そもそもそういう人間なんでしょう。
ボケを説明するなんてことはありえない。
必要なものは描いてます。
しかし「テンプレ流行りお約束」というトレンドとフォーマットの前に、私達の「世界観」は無力です。
「書き手と読み手の間に共通理解がない作品」
を書き、全く読まれないという現実は皆さん何度も経験しているでしょう。
ですので「テンプレ流行りお約束」を書いて、とりあえず反応を見るわけですね。
ま、それすら外れることはありますが。
全体の作品が多いので数撃ちゃ当たるな姿勢で適当に頑張りましょう。
サイト内で見つけてもらうのは大変です。
めっちゃ面倒な作業ですからほんと適当にやった方がいいですよ。
コンテストもありますから、サイトに囚われず自分を表現して下さい。
まあコンテストで「テンプレ流行りお約束」を求められることも多々ありますが、諦めましょう。
「大喜利の達人にも意味はある」ということで古来からの「しきたり」みたいなもんです(笑)
□締め
俳句や短歌は言葉選びと設置のセンスを競うものと心得ます。
実際何が評価されるかは知りませんが、これらは小説にも通低します。
腕を磨き、魅力的な文章と作品を書けるようこれからも頑張っていきましょう。
「迂遠婉曲上等」かどうかは皆さんの選択です。
私からは以上です(笑)
ではまたー。
・サンプル
カクヨム公式文芸部にコンテスト投稿時のサンプルがあります。
https://kakuyomu.jp/users/official_bungei
一瞬プロな方の作品にレビュー付けようかと思いましたが、実行した時果たして私は無事でいられるでしょうか。
「悪ノリネタレビューはお止め下さい」
と、いい大人が公式中の人から注意される様は、ある種のざまあではありますが。
現実でざまあ食らうのはよろしくないので、気が向いてもやりません。
だからやりません。
ーーやらないって言ってんだろっ! 何度も言わせるな!(笑)
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