20234月

第20話 商業サイトを含めユーザーはなぜ評価やレビューを記さないのか。意味がないから。しかしレビューは広告である。それでも安心と信頼のテンプレ作品に読者は価値を見出だす

 毎度の如くタイトルに結論を記してあります。

 で、これに付け加え、


・小説家になろうは時と共に作品数がめちゃくちゃ増えた。

・母数が増えた結果、作品が多すぎて読者が選びきれない状態になっている。

・結果安定、安心と信頼のテンプレ作品や歴史小説に人気が偏っている。


 歴史と共に作品数が多い問題は当然出てきます。

 別になろうに限った話ではありません。

 カクヨムもいずれそうなるでしょう。

 この問題は商業系、Amazonや食べログなどでも同じです。

 ってわけで更に追加。


・ビジネス系、Amazonなどを含め作数が多すぎてどれを選べばいいか分からない。

・一つの流れとして、AmazonやBookwalkerなどでは「定額読み放題」が始まっている。

・随分前から一巻無料など、とりあえず無料で読める作品も増えた。

・作品によっては全巻無料公開まである。

・露出を増やしそこから購入してもらう流れ。


 な感じですね。例外として、違法サイト対策としてもういっそ無料から、という漫画系の流れもあります。

 とはいえ、とにかく露出を増やすことが一番。

 多様化した社会でどこに広告を打つべきか。

 企業の悩みどころですが、広告関連はテレビの規模をネットが超えています。

 しかしネットは広大。YouTubeからSNS、ニュースサイトからキリがありません。


 ビジネス関連はこんな感じです。

 Amazonですらレビューの数は正直少ない。

 Amazonやカクヨムは評価数もレビューとして数えています。

 テキストのあるなしは関係ない。


□Amazonレビューの変化

 かつてAmazonさんは、発売されていない段階でもレビューが記せました。


「買っても読んでも見てもいない作品、商品に「高評価・低評価」を付けられる」


 という状態でした。

 まだ出てもいない作品を酷評、絶賛するというもはや何がなんだか分からないカオスっぷり。

 今は発売されないと付けられません。

 そしてAmazon含めあるあるな現象として、購入すると、


「海外メーカーからレビュー依頼が届く」


 更に、


「レビュー書き込みがビジネスとして成立している」


 と、ニュースにもなった話題があります。

 売り手、メーカーはとにかくレビューが欲しい。

 だから「レビューにインセンティブ」を付けたりするわけですね。

 レビューは「広告」ですから。

 レビュー書いてくれたら商品無料など、代理広告を消費者が請け負う形になっています。


「クチコミの威力」


 が強くなった結果と言えるでしょう。

 実に時代的ですが、情報化社会では当然とも言えます。


□で、なろうとカクヨムはどうなってる?

 カクヨムさんは実に分かりやすい対策を取っています。地味ではありますが、


「レビューにいいねが付けられる」


 という形を取っています。とはいえやはりちょっと地味。

 もう少しレビュアーを育てる方向性があっていいかもしれません。

 一応公式企画などでレビューを競うイベント、みたいなのを見かけた気がします。なんかそんなのありませんでしたっけ?(笑)


 以前も記しましたが、カクヨムは「感想とレビューの境目がほとんどない」という形式を取っています。

 限りなく感想に近いレビュー。

 なのでなろうに比べ「短文レビュー」が多かったりします。

 これは良し悪しなので、特に問題ないですよね。

 中身すかすかの短文レビューはどうかと思いますが、なろうにもあります。

 これは「いいね」を付けなければいいだけの話で、読み手書き手ユーザーはシステムを受け入れるしかない。


「渾身のネタレビュー」が中身すかすか短文レビューに流され埋もれるかと思うと、涙の一つも流したくはなりますが(笑)

 とにかくレビューが付けやすいシステム。

 レビューに対する心理的ハードルを下げ、積極交流を図る公式運営の意図は実に合理的。


 カクヨムさんにはぜひ、レビューをもっと評価するシステムを導入して欲しいものです。

 そうしたら私はネタエッセイの人からネタレビューの人と、また妙な肩書きが増えますので(笑)


 レビューを競う、目立たせることで妙な軋轢が生まれる可能性は否定出来ません。

 ですが、せっかくのSNSなつくりですから、もういっそそうして欲しい。

 トップページの目立つところに、


「公式お薦めレビュー一覧!」


 とあったら、私のネタレビューは更に光り輝くでしょう。

 皆さん、見てみたくありませんか?(笑)


□で、なろうは?

 レビューは死にました(笑)

 いや、人気レビュアーな方はいるかもしれません。

 ですが、そもそもレビューの更新速度が遅い。

 みんなレビュー付けない。

 理由はタイトルにある通り「意味がない」から。


 好意や「お薦め!」というユーザーさんの熱意に支えられていたなろうレビューは今、ほぼ存在価値がない。

 レビュー付けても人は来ないしPVもさして増えません。

 もはや作者さんへの贈り物と化しています。

 実際レビューは贈り物な側面もありますが、だったらせめて作品を注目してもらいたい。

 ですがアカウントあるなし関係なく読者ユーザーは、


「レビューに価値を見出ださない」


 作品の数が多く、更にレビューの表示位置もいまいちなのかもしれません。レビューが付いたとて、


「やらせお手盛りサクラじゃないの? そもそも知ったこっちゃない。自分で好きな作品探すから」


 と、ほぼ無視。

 サイト自体が肥大化し、作品の数が増えたなろうは今こんな感じです。

 エタって放置された作品もずっと残ってるわけですから、そりゃ新規投稿作品にとりあえず人集まります。

 だから更新速度、頻度、完結作品、テンプレな安心と信頼な作品に人が集まるわけですね。


□なぜAmazonなどでも消費者はレビューを付けないのか

 では最後になんか社会心理学っぽい話を。

 えーと「意味がない」から(笑)

 タイトルにある通りです。

 レビューや評価を付けなくても「消費」出来ます。

 別に普通に買えるわけですから。


「レビュー付けないなら売ってやんない! 買うならレビュー付けなさい!」


 なんて話を想像してみて下さい。

 はい、誰もそこでは買いません(笑)

 アプリなんかでも「レビューお願いします!」としつこく表示されたりしますよね。

 商業ベースでレビューや評価は求められている。

 アンケート関連に「ポイント」付けたりするのもその一環。


 意味がない、という最強の理由により人はレビューを付けません。

 また「中身すかすかの短文レビュー」とか、せっかく書いたレビューに難癖付ける不埒な輩も存在します。


 いいじゃない別に!

 短文レビュー上等!

 それさえやってれば、評価付けまくってカクヨム攻略してもアカウント停止されないんだから!


 と、まあそれが現実です。


 ――おのれ短文レビューユーザーめ、人の渾身のネタレビュートップページから流しやがって!

 俺は許さんぞ!(笑)


 カクヨムさんはレビューを記しやすいとてもいい小説投稿サイトだと、私は思います。

 4月に入りRTで読む系企画を始めましたが、企画に関わらず結構レビューを記させていただいてます。

 ネタレビューでも受け入れて下さって、ありがとうございます。

 頭に「うん?」と浮かぶレビューもあるかもしれませんが、おおらかな心で受け入れて下さると嬉しいです。


「邪魔だこのネタレビュー! 短文レビューのがよっぽどマシだ! レビューで遊ぶなこのネタエッセイ野郎!」


 という時はサクッと削除してやって下さい(笑)

 私は陰でそっと涙を拭きながら、


「ネタレビュー削除された。というネタエッセイを書こう」


 と、考える奴なので(笑)

 なんの解決にもなってませんが、ではではまた次回!

 カクヨムさんレビューの充実と競争大会的なの、どうかよろしく!

 あれ、実はもうあったりします?

 すいません、ライトユーザーには分かりません(笑)

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