第19話 子供を制せば大人を制す。女性を制せば男性を制す。マーケティングとターゲティング

 なぜ侯爵令嬢の華麗なる追放劇は日間一位になったのに、ポイントが伸びないのか。などを交えマーケティング、ターゲティングの話をしましょう。


 どうも。

 なぜ「侯爵令嬢の華麗なる追放劇」はポイントが伸びないのでしょう。

 PVは1日7000オーバー、ユニークは1500人を記録したのに。

 一つは約5日で完結した四万文字中編短編作品だから。


 もう一つの答えは女性向け作品に見せた、万人向け作品で、男性向け作品でもあるから。

 ミステリーとはそういう世界。というか私は、もはやネタエッセイの人です(笑)


 侯爵令嬢の華麗なる追放劇は、シンプルな構造に見せた、少し難解で意外性を持つ作品です。悪く言えば不親切。そもそもミステリーか否か、見解が異なる作品。

 ミステリーは万人向け作品が多いですが、Webコンテンツとしてはちょっと難易度が高い。

 何せ「商業作品が強い」から。


「未完になるかもしれない、アマチュア作家のミステリーを読みたいか?」


 というシンプルな理由ですね。

 読者年齢でも分けられます。


 そして何より一番の理由は、たぶん「なろうは評価が付かない、付きにくいサイト」になってしまったこと、です。


 例を挙げます。

「侯爵令嬢の華麗なる追放劇」はジャンル別推理文芸日間一位です。

 週間、四半期、年間、そして連載中総合ランキングと全て入りました。


「総合連載中日間ランキングに入ったのです」


 上位300位作品に、です。

 総合は各300位まで。


「連載中わずか400ポイントにも満たない作品が入った」


 これが一つの例です。

 いやいや、日に80ポイント前後稼ぐ作品が、300作品ぐらいしかありませんか。

 評価つけてくれた方は、連載中は大体10人ぐらいでした。

 つまりほとんどブックマーク。


 これがなろうの現状です。

 3/11に確認したところ、総合日間連載中の下限は62ポイントでした。

 上位は2000オーバー。

 完結済み作品は下限44ポイント。

 上位は2000オーバー。

 短編は下限30ポイント。

 上位は2000オーバー。


 ……ポイントとアクセスなら、断然短編。

 労力だって違いすぎる。

 よかろうならばやってやる。

 丁度手持ちがあるとこだ。

 ……と言いたいとこですがすみません。色々あって先伸ばしで、いつ書けるかさっぱり分かりません(笑)


 もはやお分かりでしょう。

 大体かなり女性向けスマホサイト。

 それがなろうの現状で、これが「ユーザー、読者層」という現実です。


□趣味に読書を選ぶのは、明らかに女性が多く、影響力が強い。女性を制せば男性がついてくる。


 いわゆる子供向け作品から親御さんがファンになる理論。仮面ライダーやポケモンなど、鬼滅なんかも入りそう。

 確かに一人の男性読み手として、我々は、


「スポーツを遊び観る。ゲームを遊び観る」


 という特徴があり、自覚があります。

 最近だとVtuberなんかも入りそうです。


 なるほど確かに、読書は選択肢の中なら漫画が一番かもしれません。次に専門書系。そして小説。

 ネタエッセイがカクヨムで日間4位になったのは、小説を読む労力とは別物だからです。

 イベント中だったのもあります。ランキングに関してはこれが一番かもしれません。


□小説とエッセイの労力

 小説、物語は共感性、つまり理解度が重要です。

 更に没入感が必要なので、読み手に労力が求められる。

 エッセイは気楽に読めます。

 言ってはなんですが、ネタエッセイは得意分野。

 しかし大して需要はない(笑)


 と思ったら他所のサイトさんからお誘いが来たので、一応需要はあるようです。


 私の得意分野の一つではありますが、はてさてそれが仕事に繋がるでしょうか。

 依頼が来たら書きます(笑)

 話が逸れました。


□では結論

 確かに長編作品を書くなら男性読者、万人に受け入れられるかもしれません。

 ですがなろうは、女性ユーザーの取り込みを強く意識していると思われます。


 ならば女性読者ユーザー向けに書くのが、なろう攻略の近道。

 ただし、あくまでWebコンテンツとしてのサイト攻略の話です。

 更に、


「プロとして、商業作家として生きていきたい」


 という目標があるなら、サイト攻略は片手間でやるものです。

 プロへの道は実に多様で、サイト攻略はその一つに過ぎません。


 公募からプロ、というルートがある以上そちらも疎かには出来ません。

 既に「Webで快適に過ごしている人」は、恐らく片手間でサイト、ランキング攻略しながら公募作品を書いています。


 僭越ながら、私はもう片手間でしかランキング攻略しないと思います。

 ここでも作品でも、ネタエッセイにも記しましたが、


「一話目投稿された段階で1000ポイント付く」


 という創作界隈にはついていけません。

 

 ……ちょっと待て、なんだああれは! どこの阪神ファンだ!

 熱狂的過ぎるだろ!

 一話目で六甲おろしを歌うな!

 せめて話の筋が見えてからにしろ!(笑)


 とは言いません。一話目でも自由です(笑)

 連載開始ブーストという謎現象は、固定読者さんを持つユーザーさんの特権。そして特徴。


 私は自分の腕を上げ、気まぐれにランキング攻略しながら、公募作品を書くつもりです。


 書き手も読み手も実に自由。

 しかし、評価云々自分で言ってるくせに、私は今までAmazonやbook walkerで商業作品購入しても、評価やレビュー付けたことは一度たりともありません(笑)


 ですのでJ・K・ローリング目指します(キリッ)

 目指すのは自由じゃん?(笑)


 ってな感じ。

 いわゆるエンタメビジネスにおける、


「女性の特徴と重要性。男性の特徴」


 というものを意識すれば、Webで快適に過ごせるかもしれません。

 男性読者は実に特徴が強く、なかなか振り向いてくれません。男性読者の数を求めるなら……お約束とか色々頑張って下さい(笑)


 もちろん私は常に万人向け作品を意識します。

 しかし現実社会において「ユーモア、笑い」に重きを置き目に留めてくれるのは女性が大半です。


 男性読者から「爆笑したw」という反応が来るのは極めて稀。比率が違います。

 ただ感想を残さないだけで、実は笑ってくれているかもしれませんが(笑)


 万人向け作品を書いて、私が私の作品を描いていけば、そこにどんな読者さんがいるか見えてくるでしょう。


 あなたの作品にも、きっと読者さんがいます。

 あなたが「表現者」なのか「ビジネスライター」を目指すのかで、大体全ては決まります。


 ネタエッセイにも記しましたが、実際は両方です。

 そもそも「ビジネスする」のにビジネスライターを否定するのはおかしい。商業作家否定は自己矛盾。

 しかし根本は「表現している」のだから、どちらも大切。

 あなたのプライドに懸けて、お好きな道を進んで下さい。


 ではでは今回はこれにて。

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