第18話 紅空がいない日

「rewrite能力を消費しますか?」


「消費して尊狗が生きている世界に変えてくれ。」


「わかりました。残りは3回です。」



ここは龍我島!?

尊狗のことを願ったからここに来たのか?

そんなことより紅空はどこだ?


「おい、そこで何してんだ?」


この声は尊狗だ。

忘れもしないあの尊狗だ。


「尊狗…」


「なんで俺の事知ってるんだ?」


これまでの出来事を全て話した。

信用してくれるかはわからないけど、自然と言葉が出てきた。


「そんなことって本当にあるのか」


「あるよ。」


俺はあの出来事を思い出して泣いた。


「本当にごめん…」


「いいよ、あと俺信じるわ」


「え!?」


「俺はそういうありえない事も信じる人間だから」


「確かに、前もあんなありえない話を信じてくれたし。」


俺は笑った。

苦しい思いがちょっとだけ軽くなった感覚にがした。


「とにかく紅空を見つけないと。」



俺は一日中探した。

どれだけ探しても紅空は見つからない。

きっと家に帰ったんだ。


「ちょっと一旦家に帰る。紅空も帰っているかもしれないし。」


「了解、今日はもう遅いし泊まってけよ」


「いいの?」


「いいに決まってる、俺の友達なんだから」


「そうだな。ありがとう。」


俺は尊狗の家に泊まることにした。

それがなんだか懐かしく感じた。

尊狗のお母さんの温かさを感じたり、尊狗と同じ部屋で寝て修学旅行みたいで楽しかった。

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