第17話 俺のせい
尊狗の言っていることが嘘なわけない。
尊狗の予想も当たっていると考えると紅空の誕生日に聞いたあの言葉と辻褄が合う。
2人は俺の為に自分の身を投げた。
そんなのあっていいはずがない。
最初から俺が死ねばいい話だ。
それで全てが解決する。
rewrite能力を全て使い果たせば、書き換え不可能であの2人が生きてる世界になる…
尊狗の死は島中に広がった。
蜜柑はショックで自分の部屋から出られなくなっていた。
そして、「振られた時にそばに居てくれたのに酷い言葉しか言えなかった」と泣き叫ぶ声が毎晩毎晩聞こえてくるという噂もある。
俺のせいなのに…
何度も死のうとしたが、紅空がそれを何度も止めてくれた。
気がつけば尊狗の死から1ヶ月が経過していた。
確かに紅空が死んでしまうことは無かった。
だからと言ってrewriteして尊狗が生きている世界を作って誰かを殺すはダメだと思った。
俺はとりあえずrewriteすることにした。
そして、死のう。
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