第14話 信頼できる人
「でも学校から連絡があるんじゃ…」
「しばらく両親の所にいるって連絡してあるから大丈夫。まあそろそろ学校の方から連絡が来るかもしれないんだけどね。」
「そうなんだ!」
「紅空の方は?」
「私の方もまだ大丈夫だよ!親戚の家にしばらく居座ることになったって伝えてあるから!」
「なら良かった。」
きっとここにいられる時間もそう長くはない。
タイムリミットが残り少ない中で、紅空を守りきる為にはきっと1人ではダメだ。
「尊狗ちょっといいか?」
俺は尊狗を呼び出し海岸へと誘った。
「今から大事なことを話す。俺一人でどうにかなる問題でもないけど誰にも言いたくなかったことだ。尊狗を信頼して話す。誰にも言わないでくれるか?」
「わかった」
俺は尊狗に全てを話した。
紅空が死んでしまうこと、rewrite能力を使って救おうとしていること、残りが4回ということ、もうすぐ捜索される可能性があること。
誰かに話せるってこんなに気持ちが軽くなるんだということを感じて俺は泣いた。
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