第7話 出会い

俺と紅空は入学式の日に出会った。

どうしても彼女が欲しかった俺は入学式の日に3、4人の女子に声をかけるも会話が弾まず、現実を見て少しばかり落ち込んでいた。

そんな俺に声をかけてくれたのが紅空だった。


「体調悪いようですけど、大丈夫ですか?」


優しく声をかけてくれた女の子。

とても可愛かった。

一瞬で好きになった。


俺と紅空は別々のクラスで、すれ違って挨拶をする程度。

連絡先も知らなかった。

俺は本当に好きな人には、グイグイいけないタイプだったらしく進展はなかった。

3年生になり同じクラスになって、友達の助けもあり、たくさん話して仲良くなれた。


そして、俺は勇気を出し告白して、付き合った。


まさかOK貰えるとは思ってなかった。

なんなら、ここで振られて新たな恋を探そうとまで思ってた。

だから本当に嬉しかった。

嬉しさのあまり俺は家に帰って1人で泣いた。

そして、紅空を幸せにすることを胸に誓った。



「紅空を幸せに出来てないよな、俺…」


「私は幸せだよ!」


笑顔でそう言った。


「でも、俺は紅空を泣かせた」


「女の子は泣くものなの!」


また笑顔でそう言った。


「不安にもさせてる」


「女の子は不安になるものなの!」


声を大きくしてそう言った。


「紅空を死…」


俺は言いかけた言葉を飲み込んだ。


「死?」


「なんでもない…」


「そっか!」

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