ARスタジオと転送準備

さて、引っ越しは住んだところで、

結婚する候補を見つけなければならない。


結婚するのに必要なのは、

出会いの人数×出会いの頻度×出会いの質のかけ合わせだ。


この話もさまざまな話がごちゃまぜに書かれているが、

世の中とは混沌としているものだ。


事前フェイズの行動が大事だ。

始まりこそ肝心。準備八割だ。


おじいちゃんも苗半作と言っていた。

苗づくりの段階で50%終わっているということだ。


つまり、

入学前の段階で、

その後の人生の半分はすでに決まっているということ。


この時の動きで、

今後の話が決まるのだ。


さて、インターネットバーチャル空間の、

オハスタマサケン大学のコミュニティに参加する必要がある。


そこで、情報収集をするのだ。

リアルでも情報収集が必要だが、

まだ、入学していない。


この大学のコミュニティ空間には、

まず、全身スキャナーがあるところに行かないといけない。


まず、自分の体をフラフープのような金属の輪の中を通るのだ。

お金のない人はその転送空間に行く必要がある。


そして、自分の体を仮想空間に送りつつ、

仮想空間を現実に召喚することを同時に行う。


つまり、相手の空間では自分が呼び出されているが、

自分の空間には様々な相手の空間が合成されて生み出されるのだ。


部屋が狭いので、レンタルARスタジオに行き、

ARメガネを装着し、そのメガネの位置で自分の位置を特定する。


また、VR手袋とVR靴下を装着するだけで、

自分がどのようなポーズをしているのかがわかるのだ。


また、手袋と靴下には触覚転送も実装している。

握手をすれば実際に遠隔でも握っている感触があるのだ。


強く握れば強く感じる。


早速、俺はARスタジオに向かい、

自分を仮想空間への転送の準備を始めた。

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