この部屋は通称サイバー豆腐と言われている。

一面が白い10m×10mの正方形の区画に

壁が3mぐらいある空間が地球中に設置されている。

つまり、同時時間帯にアクセスすると、

同じ部屋に3Dスキャンでスキャンした俺が向こうサイドに現れる。

で、3Dスキャンした人が重なってしまうこともあるが、

それは光なので通過してしまうこともある。

全く同じ設定の部屋が、

地球中にある仕掛けだ。

マンガ喫茶の大きい版と考えたらいいだろう。

もし同じ時間帯にマッチングしなければ、

たとえ、そのサーバーの空間に入っても、

誰もいないこともある。

それはサーバーは多いので、

いくら地球広しといえども起こり得ることだ。

実際、地球中少子化だから若者にマッチングすることは少ない。

ログインして、

「オハスタマサケン大学20XX年入学組」

というサーバーにログインすることにした。

待機しているのは、

2名の様子だ。

早速、俺も入ってみることにした。

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