第8話 ヤウリ村解放作戦

 村にたどり着いたときにはまだあった太陽も、すっかり沈み辺りは夜の静寂に包まれている。

 偵察から帰ってきたラグが道から外れた林で月明りのなか膝を付き、ヨーコとジュライに現状を報告していた。


「――って感じで、日付またいでから仕掛けることになった」


「そんなことになっていたなんて……アンナ無事だといいのだけれど……」


「仕掛けるって言ってもどうするんだ? 最初、住人頭数に入れなかったら数で圧倒的に不利だぞ?」


「ああ、被害を少なくするためにも騒ぎを起こす前に、できるだけステルスで数を減らしておきたい。ジュライは俺以外と対人戦したことはあるのか?」


「ないな。そもそもステルス行動なんて冒険者ギルドの初心者講習でしかやってないぞ」


「分かった。あとで練習しよう。それと相手は犯罪者だがこの世界の住人だ。殺めてもアカウント剥奪されることはないと思うけど……やれるか?」


「……偵察を待っている間それは考えたさ、正直わかんねぇ」


 ラグとヨーコのこの世界の住人に対する態度から、ジュライもNPCだからと気軽に割り切ることはできなくなっていた。


「ここまで来てなんだけど、二人に無理強いはできないわ。もし、やりたくないのだったら引き返してもいいのよ?」


「それはできない相談だろ。もう関わってしまったし、ここで逃げだしたら俺がこのゲームやってる意味もなくなってしまう」


「そうだな。正義の味方様はこんなことで逃げ出したりはしねぇな」


 一昨日のことを思い出して、ジュライが笑う。


「お前ぇ、それを今度人の前で言ったらコロす」


「正義の味方……男の子ねぇ」


 黒歴史をぶちまけられたラグはジュライに牙を剥き、ヨーコは微笑ましい顔になっていた。

 これからするであろう話を、少しでも遅らせたいという三人の無意識な思いが透けて見える会話だった。

 ラグは真面目な顔になり口を開く。


「俺は、殺すよ。もちろんできるなら非殺生でいくつもりだけど、もしその躊躇で守るべき人が死ぬくらいなら、殺す」


 ラグは誰も見ていなかった。ただ真っすぐ前だけをみて、村での出来事を思い出していた。


「俺は正直あんたらと会う前は、NPCが何だとかそんなこと意識もしてなかった。ゲームだから敵なら殺す、ただそれだけだったのに、ここにきて考えることが増えちまったな……だけど、考えなかったときよりはいいと思っている。この世界をより知れたような気がするしな。だからこそ余計に考えちまうな、この世界の人を殺すことを」


 ジュライは足元をみていた。ラグとヨーコとのやり取り、これまで接してきたNPCの人々を思い出していた。


「私は、無理ね。人を傷つけるのも傷つけられるのも怖いもの、体が動かなくなっちゃうんだ。情けないよね。もしアンナが目の前で、危ないことにあっていても動けるか自信がないなんて」


 ヨーコは自分の掌を見ていた。過去に何かがあったのかは計り知れないが、何かがあったのは間違いなさそうだった。


「分かってる。これはあくまでも俺の考えだし、押し付けたりするものでもないしな。ジュライには取りあえず今日落ちるまでステルスと気絶させる技の練習な。ヨーコは怪我人が出たときには働いてもらうからマナ温存しておいてくれよな」


 ラグの提案に取りあえずは頷く二人だったが、答えを出せないことによる焦燥感にさいなまれているようだった。

 その後、村からはかなり離れたが身を潜めているため火を使えないので、夕食を干し肉と冷たいパンだけで済ませ、ラグとジュライはステルス行動と気絶技をそれぞれにかけ合い特訓し、ヨーコは二人を見守りながら夜が更けていく。




 深夜零時を回った。

 昨日のように、ゲームのオープン時間に合わせてログインして作戦の確認をする。


「俺はまず村の西側にある倉庫で捕まってる二人を救出して仲間につけたあと、南回りで周りの敵をできるだけステルスで無力化していく。ジュライは村の北側から入ってできるだけステルスで敵を無力化してくれ。首を決めて落とすのに失敗しても、声を上げられないようにボコして気絶させればいい。俺もだけど、最悪騒がれたら起きている全員やるしかない。腹括ろう。ヨーコは北側の離れたところ待機していてくれ。もし、逃げてきた村人がいて敵が追って来てないようだったら匿って欲しい」


「騒ぎになった時の優先順位はどうする?」


「村長の家にいる村人たちを助けてやってくれ。人攫いの御頭は俺が相手する」


「お前一人で大丈夫なのかよ? そいつ強いんだろ?」


「だからこそだ。勝てなくても時間は稼いでみせるから、そのうちにジュライと捕まってる冒険者二人で手下をやって応援に来てくれ」


「三人で二十人相手するのか……厳しいな」


「ステルスである程度減らせれば楽になるし、騒ぎが起これば村人も十八人は参戦し

てくれるはずだ」


「……了解だ」


 男二人が真剣な顔で話し合っているなか、ヨーコが自分のやるせなさに顔を歪める。


「ごめんね。二人とも、私役に立てなくて」


「心配するな! 最初から頭数に入ってない」


「お前……下手くそかよ……」


 フォローしたつもりでドヤ顔しているジュライと、呆れ顔をしているラグを見てヨーコは少し笑った。


「今はそれぞれ自分にできることをやるしかないさ」


「自分にできること……」


 ラグの言葉を反芻するようにヨーコが呟いた。


「冒険者を助けるまで騒ぎが起こるのは避けたいから、ジュライは作戦開始してから

十分は仕掛けるのを待って欲しい」


「待つのはいいけど、十分どうやって計るんだ?」


「そりゃあ、数えてくれ。六百秒」


「マジかぁ、今度から十分砂時計と一時間砂時計は欲しいぜ」


「それだった私が数えるわ。それくらいしかできないし」


「……分かった。頼むぜ」


 ヨーコの提案にジュライも『自分にできること』という言葉を思い出していた。


「よし、作戦スタートだ。ヨーコが数え終わってからジュライは移動して始めてくれ」


 二人が頷くのを確認して、ラグは夜の闇に紛れ村に向かう。

 その闇の中で遠くに揺らめく村の灯りを見つめて、ジュライはこれから起こる初めての体験を考え、少しの不安と未知に対する興奮で武者震いをしていた。

 ヨーコはそのやる気に満ちたジュライを見て、眩しそうに目を伏せて考え込むように時を数える。

 それは目の前の自分より年下であろう男にあてられ、自分にもできることがないかを必死に探してもがくようにも見えた。




 夜も更け日付を超えた辺りになると、起きている人攫いは見張りだけになっている。

 見張りでない男たちは民家で寝ているようで、武装していない村人の男たちは広場で雑魚寝を強いられていた。


 ラグが村の倉庫裏まで忍び寄る。切妻屋根で二階建て倉庫の作りを確認していると、村の住人が教えてくれたとおり、二階に木製で大人一人入れるくらいの扉があった。

 βテスト開始から一カ月余りが経ち、体力も身体能力も現実世界の人間よりは高くなってきた頃合いで、地面に置いてある樽や倉庫を貫いている梁を伝い大した音もなく二階まで難なく辿り着く。


(あとは気付かれないように扉明けて、なかに入れれば状況が掴めるはずだな)


 まずは扉を少しだけ開ける。幸いカギは無いのかかかっておらず、隙間から中の様子が分かる程には開けられる。


(見える範囲に人はいなさそうだ。二階は中央部分が吹き抜けで、広場に面した側には二階に達する大扉があってコの字型のフロアになっているのか、この窓から入ってすぐのところは物置だな、幸い一階の見張りからは二階の床が邪魔をして見えない。人質の冒険者の姿も確認できないな……)


 ラグは意を決して扉から、刀が当たり音を立てないようなかに入る。

 二階の床に足を付いたとき、僅かに軋む音かがしたが見張りが気付いた様子はない。

 だが、その小さな音と二階から落ちてきた僅かな塵に気付いた者たちもいた。

 フォルとハンゾウである。

 二人もゲームオープンと同時にログインして、ヤウリ村最後の夜に備えていたのである。

 フォルが小声で短くハンゾウに話しかける。


「上」


「ああ」


 その声をラグも拾っていた。床の僅かな隙間から下を見ると柱に二人吊るされている。

 二人が見える位置まで姿勢を低くし見張りに見つからないように移動する。

 床は少し鳴っていたが見張りは少しまどろんでいたので気付かれなかった。

 ラグはフォルたちに向けて唇の前に人差し指一本を立て、ステルス性の作戦であることを伝える。それに二人とも頷くのを確認すると、作戦を身振り手振りで伝えていく。


 まずフォルを指し、口の前で手を閉じたり開いたりして喋るジェスチャーをする。そのあと見張りの方を指さしそのままフォルたちの手前まで指し示す。今度は、自分を指さし二階を降りるように指し、スリーパーホールドの形を腕で作る。

 フォルたちの陽動で見張りを呼び寄せ、ラグが背後から締め技で落とすという作戦だったが、二人共に頷いていたので理解したようだった。

 少しだけ考えていたフォルが声を上げる。


「見張りのお兄さん~」


 いきなり話しかけられて、まどろみかけていた男が我に返る。


「うるさいぞ。真夜中に」


「お兄さんにとっても、いい話だと思うんだけどなぁ。」


「いい話だと?」


「そうそう、あんまりほかの人には聞かせたくないんだよね」


 声のトーンを落として外の見張りを気遣うように喋る。あくまでも自分一人に聞かせたいという雰囲気に男は興味を持ちフォルたちの方へ近づいて行く。


「違う見張りの人にさ、夜が明けたら殺すなんて言われちゃって、僕たちも死にたくないからさ取引しませんか?」


「取引だと? 無駄だ、お前らが『教会の犬』だってことは分かってるんだぞ。死なないのに取引なんて成立しな――」


 男がフォルたちの前で止まったその時、背後から首にラグの右腕を回されて後ろに引き倒される。声を上げようとするが右腕をロックしている左手で口を押さられて十秒しないうちに意識を失った。


「大した手並みだね」


 落ちた男を見てフォルが感心する。

 男の所持品から枷のカギを見つけたラグが、二人の拘束を解きながら話を始めた。


「ヨーコの依頼できたラグだ。フォルさんとハンゾウさんでいいのか?」


「そうだ、ヨーコなら動いてくれると思っていたがこんな腕利きを寄越すなんてな」


「世辞はいらないよ、状況は厳しいぞ。こっちはヨーコ抜きで二人しかいない」


 ハンゾウの誉め言葉に、まんざらでもないラグだったが厳しい戦力を明かす。


「そうか……何が起きてるか分からずに来たのなら、それもしょうがないね」


 フォルの状況を分析した物言いに、話せる奴だなというのがラグの第一印象だった。


「村を偵察して立てた作戦がある。二人にも参加してもらう前提で立てた。というか参加してもらわないと村人全員奴隷落ちになってしまう。どうする?」


「どうするか? 決ってらぁ……俺たちを六日も吊るしてくれたお礼はしねえとなぁ」


「そうだね……六日間もハロマルっ子に会えないなんて地獄を見せてくれたお礼はしないといけないなぁ」


 二人の周囲から、ドス黒い何かが迸っているように感じる。


「あ、あぁ……時間がないから手短に説明するぞ」


 若干、引き気味のラグだったが話を続ける。


「二人の戦力はヨーコから大体聞いているけど、ここの手下くらいなら一度に二・三人相手できるよな?」


「ああ、それ位なら問題ないがあいつらの親玉はかなりの強さだぞ、モナードで元Bランククランの頭張ってたらしい」


 ハンゾウが自分の装備を回収しながら、戦ったときのことを思い返していた。

 フォルたちの装備は見張りのいた辺りに、人攫いの戦利品と一緒に乱雑に置いてあった。


「ゾソルか……偵察で村人から事情は聞いている。それでもやるしかないだろ」


「そうだね。アンナさんもことも気になるからね。それで君の作戦というのは?」


 フォルも装備を回収しながら、捕まっている人たちを思っていた。


「そう難しくはない。ここから出たらできるだけステルスで手下を無力化していく、理想はゾソルの居る家と村長宅を残してすべてを無力化できれば村人への被害は少なくて済むと思う。あとは、俺がゾソルに仕掛けて引き付けている間に、あんたたちとウチのジュライが残りの手下をかたづけ次第、俺の応援に来てくれればいい」


 話ながらラグは気絶させた男に手枷と足枷をして、意識を取り戻したときのため猿轡も施した。締め落として気絶した人間が、数分もかからず意識を取り戻すことはジュライとの特訓で把握していた。


「ラグだっけ? 君一人でゾソルの相手をするの? あいつは僕たち二人がかりでも防戦一方だった実力だよ?」


「やるしかない。俺はフォレストドックなら五匹同時に相手できるけどどうだ?」


 ここでは、二人を納得させるために一匹多く鯖を読んで伝える。


「……そこまで言うなら任せてみるのもありだろ。俺たちが手下を速攻で沈めればいいだけだ」


 ハンゾウは誇張して実力を伝えていることを、薄々感じ取っていたがラグの目を見て自信があることに嘘はないと信じた。


「分かった。僕は【スリープクラウド】が使えるから、寝ている相手ならまとめて無力化できると思うけど、途中でバレたらどうする?」


【スリープクラウド】は上級支援系魔術で、睡眠をとる生物なら範囲内に限り何体でも眠らせることができる。すでに寝ている対象にはより深い眠りを与えることができた。

 ただし、不意打ちでしか効果を発揮しない。対象者が自分を認識している場合には成功率が著しく下がる。

 ちなみに支援魔術は下級と上級のみで、料金さえ払えば上級でもすぐに契約できた。


「基本は変わらない。俺がボスの相手をして、あんたたちが手下たちをやる。ただ、騒ぎが起きた時点で、村の男たちが蜂起してくれることになってる。被害を抑えるためにもできれば参戦させたくないけどな」


 二人がラグの事をマジマジと見つめる。


「この短時間にそんな根回しまでしたのか、やるじゃねぇか」


「たまたま、話の分かる村人と会えただけだ。装備は完了か?」


 褒められ、照れ隠しに次の話題に切り替える。


「準備完了だよ。さて、二階から出るしかないね」


「ああ、まだ外の見張りに気づかれたくないから――」


 フォルの提案にラグが頷いていると、外が騒がしくなる。


「女が一人逃げたぞ! 裏道の方だ四人で追え!」


 外の見張りに仲間が声をかけているらしくラグたちに緊張が走る。直後、外の見張りから声がかかる。


「おい! 一人逃げたみたいだから俺も見てくるぞ……」


 見張りの男が声をかけながら、通用口の扉を開けて倉庫に入ってくる。


「なっ!?」


 いつも椅子に座っているはずの仲間がいないことを不審に思い、椅子のところまで進んでいくと武装して突っ立っていたフォルとハンゾウを目にするが、驚いたときには背後からラグに首を絞められ十秒しないうちに気絶していた。


「君はアサシンでも目指しているのかい?」


 手際の良さに驚いてフォルが興味深げにしている。


「まさか。昨日の夜にもう一人の仲間とみっちりスリーパーホールドの特訓したからな」


 ラグは喋りながら、半開きのままの通用口を閉めた。

 幸い見られてはいないようだった。

 手早く落とした見張りに、手枷足枷猿轡をかませる。



 外の見張りが、村人を追うよう指示を受けたときにラグは動いていた。

 フォルたちが吊るされていた奥の柱と対をなす、太い柱が広場に面した入口側にも立っている。

 その柱の陰に隠れて男の視線から逃れ、背後を取ったのだった。


「いや、その身のこなしの話なんだけどね……」


「そんなことよりも、逃げた女が危ないんじゃねぇのか?」


 フォルの呟きをよそに、ハンゾウが慌てる。


「……裏道に逃げたと言っていたから、ジュライとヨーコに任せるしかないな。どのみち時間がない」


 脱走は珍しくないのか、村全体が騒がしくなるほどではなかったが外の見張りも倒してしまった以上、見つかるのは時間の問題だった。

 ただ、ここで誤算が生じる。

 外の見張りを倒したとき確かに敵には見つかっていなかったが、村人には見られていた。

 ラグと話したあの男である。名をバランといった。



 バランはラグとの話のあと、村の男たち全員と計画の共有はできたが、捕らわれている家族とは接触できなかった。そのため、明日の移送を知り女の誰かが恐れをなして逃げ出したと考えていた。

 村の男たちは蜂起に向けて広場で寝たふりをしている。日をまたぐまでの時間を使い、各々服に隠せる位の薪や手斧を隠し持ち武器として用意していた。

 バランは、家族と離れ改めて家族の大切さを思い知り、今日まで弱腰だった自分が家族を守るという使命感に目覚めていた。

 ラグと冒険者二人が合流したなら、ゾソルを巻き込んだ騒ぎは起きていないが、もう家族を助けに行ってもいいのではないかと葛藤していたが我慢の限界だった。


「なぁみんな、冒険者は合流したみてえだからもう始めよう。逃げた女が心配だ」


 周りで雑魚寝をしている男たちに、見張りに聞かれないように声をかけた。


「まだ騒ぎは起きてないだかいいのか?」


 少し焦ってはいるが恐れの無い様子のバランに、村の顔役の男が意外そうな顔になる。


「ここはオラたちの村だ。オラたちがやらないでどうする?」


「気の弱かったバランがそんなことを言いだすとはな、俺たちも負けてられんな!」


 決意に満ちたその言葉に村の男たちも奮起する。


「よし、やるぞ。お前たち五人は逃げた女の方に行ってくれ」


 村の顔役の男の指示に普段つるんでいる五人の男たちが頷き、かくして村の男たちによる蜂起が起こった。




 一方、ジュライたちは六百秒を数え終わり村へ向かうところだった。


「ジュライ、気を付けてお願いね」


「ああ、任せて……」


 ジュライが言い切る前に異変に気付く、村の方から人の気配が近づいてくる。

 村からはまだ十分な距離がある。

 見つかる危険はないはずだと、暗闇のなか目を凝らすと林から裏道の方に向かっているのか、追って来ている松明らしき灯りから必死に逃げている女の姿を発見する。

 無意識のうちにジュライは走り出していた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る