宇宙の中の
Ⅰ
無感情に蹲っている宇宙の一部が、取り残されている。
気泡を描き、砂の上。
見たままの描写じゃ駄目だと思ったから。
感受性を引き伸ばした偽装じゃ面白くないから。
孤独をかって、無を喰らう。
Ⅱ
春が来て夏が来て、
そうして廻る季節の中で溢れ出してしまった煌めきは、
いったい、どこに行ってしまうのだろうか、
春の寂しさを、夏の猛毒を、秋の焦燥を、冬の均衡を、僕らはどこにしまい込めば良いのだろうか、またやってくれば思い出す感情は、もはや僕のものではない、
のか、
ただの“季節感”として、風物詩として、変化してしまうのか、
季節の変わり目で風がそよいだ、また、季節が廻る
Ⅲ
小さな宇宙を両手に抱えて、空を砕いた。
砕けたカケラは光になって、いま、小惑星がうまれ、小惑星がしにました。
それがこの世の大原則。
生死の輪廻というもの。
そして、この喉の奥からあふれたビー玉も。
さよならイマジナリーフレンド。
消えたことが、理論を理解した証。
サンタは虚空の宵の中 空寝ひつじ @sorane_sheep
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