第12話 お引越し 前
昨日は一日お店のことを決めていて久しぶりに頭を使ったせいか、宿に帰ってベットに倒れ込んでいたらいつの間にか朝になっていた
ブランくんは今日の夜にお店の内容を見に来るそうで、それまでにはどういう商品を並べるか決めようと思い、商売素人の私は中央の商店街に来ている。
料理をメインにと考えていたけれど、正直労力で言えば雑貨を買って置いておく方が賞味期限とかもないから楽ではあるんだよねぇ…
それはさておき、とりあえず市場調査だ~!えいえいおー!!
◇ ◇ ◇
─────と意気込んでは居たけど、人が多くて酔ってきた…
人…怖い…
……とりあえず屋台タイプのお店は軽く見て、店内販売してるところを重要視して見てみよう。
店内販売であったのは、ザ・ファンタジーと言った剣や防具や服屋、パン屋、日用品を主とした雑貨屋だった。
食材や惣菜を売っているお店は屋台で出しているのが基本みたいだ。
鮮度とかを見てもらう面でも屋台のほうがメリットが多いのかもしれない。
雑貨屋で魔法を動力としたランタンや
とりあえずこの街にある商品の物で、私のネットショップで購入可能な類似の食べ物類、日用品を出すことにして、後は開店準備のために宿のチェックアウトをしてお店を見に行こう。
宿のチェックアウトを済ませて、ソラと一緒に自分のお店の前に着いた。
………自分のお店って一気に
「あの、ニコニコしてなにかいいことでもありましたか?」
「◎△$♪×¥●&%#?!」
急に横から声をかけられてびっくりして変な声が出た。
「大丈夫ですか?改めて出店おめでとうございます。」
ソフィーさんだった。知らない人じゃなくてよかった…
「あ、ありがとうございます…今日はどうしたんですか?」
ソフィーが、少し恥ずかしそうにして髪先を
「い、いえ、お店の商品はどういうのにするのかなと少し気になりまして…それで見に来ました。あ、後、別の要件でも来てますのでそれだけじゃないですよ!」
ソフィーさんの言い訳の仕草かわいい…
「それなら、今から内装の詳細確認と商品を並べようかなと思っていたので、見ていきますか?」
「そういうことでしたら、私も準備お手伝いしますよ。」
「いいんですか! ありがとうございます!!」
そういえば、グレイさんはどうしたんだろうと思い聞いたところ、昨日調子に乗って飲みすぎたせいで二日酔いになっちゃったそう。後で味噌汁でも作って渡そう…
店のドアを開けて中に入ると、商品を並べる用の戸棚と机が左右対象に1つずつと店の奥にあったカウンターの奥にドアがあった。
シンプルだけど最初から机とかあるのは考えなくて済むし助かる! 後は奥の部屋は自室として使えるってことだけど、どんな感じだろう…
奥のドアを空けて中を見てみると、左奥側に出入りする為のがあるだけでそれ以外は何もおいてないし、元は倉庫として使えるようにって感じなのかな?
逆L字の形をした家みたいだ。木造建築の家って前の世界では割りと珍しい建物だったし住んでみたかったんだよねぇ…窓も木製、いい感じだなぁ…とうっとりしていたらソフィーさんが
「あの、もしよろければなんですが、今日のお昼ご飯を作っていただけないでしょうか…」
これはもしかしてソフィーさんの胃袋をガッチリ掴んでしまったのではないだろうか…ソフィーさんと同棲…悪くない!
「もちろん構いませんよ! 私も昨日の夜から何も食べていないのでお腹は空いてるんです! ソフィーさんは今どういった物が食べたいですか?」
ソフィーさんは少し悩んで
「私は食事を身体の為の行為と思って食事してきたので料理にあまり詳しくないんです。なのでよければ天音さんのおすすめの料理を食べさせてもらえませんか?」
確かに昨日の飲食店では塩以外の味付けはなかったし、そういう生活をしてたら興味も薄れるものなんだろう。
「わかりました。お腹は結構空いてますか?」
「そうですね、前に頂いたカレー位の量なら食べられます。」
「じゃあ今から作りますね。とりあえず椅子出しますのでこちらに座っててもらってもいいですか?」
と言いながら、ネットショップを開いて日用品から机と椅子を購入してアイテムボックスから取り出す。
さて、私はお米を絶対に食べたいから、お米を使うとして、それの中のオススメ料理…
昨日鳥をオススメされたし私も鶏料理にしようかな! 料理用のテーブルと料理道具を出して、食材を購入! 今回は親子丼にしよう!
玉ねぎと鶏もも肉をカットして、たまねぎを醤油大さじ2、みりん大さじ2、酒大さじ1、砂糖大さじ1、和風だしの素小さじ3分の2、水160ccを入れたフライパンに入れて中火のちょっと強めで2分煮込む。
その後一口大にカットした鶏肉を加えて中火にして3分煮込む。
卵を溶いて、3分の2加えて全体に混ぜ合わせて蓋をしておく。
残りの卵を加えて半熟になるまで煮てごはんを盛り付けた上に乗せておまけに卵黄を乗せたら完成!
「おまたせしました!親子丼ができました!」
いい匂いがしていたからかソワソワしていたソフィーさんとソラが嬉しそうにこっちを見てくる。
「ありがとうございます!」
「上にある卵の黄身を潰して一緒に食べてくださいね!」
ソフィーさんはいつも通りお祈りをしたら、早速スプーンを手に取り食べ始める。
「どうでしょうか?」
親子丼は好きで
「とっっっっっっっても美味しいです! フワフワとした黄色い食べ物と鶏がよく合います! それにこのキミ?が濃厚ですごく美味しいです!!!」
喜んでもらえてよかったぁ…ソラも美味しそうに食べてる♪ 私も食べよっと。
「うんうん、やっぱり親子丼は美味しいなぁ…」
「ワフワフ!」
ソフィーさんとソラの美味しそうに食べて喜んでいる姿を見てほっこりとしながらご飯を食べ進めていった。
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