第6話 朝食



 次の日、少し早めに起きてご飯を作ることにした。



「ソラ、おはよぉ…」


 眠い……けど、せっかく一緒にご飯食べられるんだからちゃんとした朝ごはん作りたいし頑張ろう。


「昨日の少し残ったカレーを使って、後はこれと、これと、これを…」


 メニューをポチポチ押して食材を購入する。


 先ずはスープから作ろう!玉ねぎを切ってそれとバターを耐熱容器に入れておいてレンジで温める。


 フライパンでバター、野菜、塩を加えて弱火で20分程炒める。


 時間かかっちゃうからオーブンの熱を220度の予熱にしておく。


 焼き色が付いて飴色になるまで炒めたら、水を加えて強火にする。


 その中に万能様のコンソメとローリエを入れて塩コショウで味を調える。


 バケットを焼いてもいいんだけど、パンは他に使うから今回はスープとして食べてもらおう♪


 後はさっきレンチンしておいた玉ねぎとバターの中にスープを注いで、チーズを上に載せてさっきの予熱しておいたオーブンに入れて焦げ目がつくまで焼いて完成!


 次は昨日使ったカレーを食パンの上に載せてレンジに入れてトースターにかける。


 付け添えにミニトマトときゅうりとサニーレタスをお皿に盛り付けてにドレッシングをかけて後はトーストが焼けるのを待つだけ!


 トースターがもうちょっとで完成する所でソフィーさんとグレイさんが来てくれた。


「お、おはようございます!朝食もうすぐできあがるので少し待っていただいてもいいですか!」


「よっ!おはよう嬢ちゃん、昨日はすまねぇな。今日は料理を堪能させてもらうぜ♪」


「おはようございます。後ほどお金をお渡ししますね。食後で構いませんので食材費がいくらか教えてください」


「わかりました」と返事をした時にピピピッとタイマーが鳴った。ソフィーさんたちが少しピクッとしていたけど気にしないでおこう。


「おまたせしました、今日はカレートーストとオニオングラタンスープとサラダです!」


 テーブルに料理を配り終わり席についてからさぁ食べようと思っていたらグレイさんが「これは…嬢ちゃんは貴族様の料理人かなにかか?」と聞かれたのでどうしてだろう?と思いつつ


「普通の平民ですよ?なにか変なものがありましたか!?」


「いや、そうじゃねぇんだが、この皿といい基本は木製で作るもんなんだが、この透明な器は生まれてこの方見たことがねぇ。こういう皿なら見たことはまだあるが、それでも飯屋でもこの皿を出すところは少ない。」


「グレイ、あんまりそういう深掘りするようなことは言わないべきですよ。天音さんが何者であれ、私達がご相伴に預からせていただけるんですし、お言葉に甘えて料理の感想をいうだけでいいと思います。」


 ソフィーさんがそう言うと「そうだな、わりぃ。」と言って謝られた。確かにガラス製品はこの街でも見たことはないし不用意に出すものでもないかもしれない。


 今度から木製のお皿を使うようにしよう。


「それじゃあ、いただきましょう。」と言うと、ソフィーとグレイが両手を組んで少しすると終わったのかスプーンを手に取った。


 多分こっちの世界でのお祈りかな?


「あ、グラタンスープは器も熱いので気をつけてくださいね!」と言うと持とうとしてたグレイさんがピクッとして持つのをやめた。


 ソフィーとグレイがグラタンのチーズをサクッと破りスープと一緒にすくって食べる。


 少し熱そうにしながら「なんだこれ!今まで食べた飯で一番ウメェ!嬢ちゃんすげぇな!」と言いながら熱そうにしながらもガツガツと食べていく。


 ソフィーさんは「上のチーズとこのオニオンスープがとても合いますね。こちらのカレーを使ったパンもとても美味しいです!」とベタ褒めしてくれた。


「あ、ありがとうございます!カレーはもう終わりですけど、パンならあるので欲しかったら言ってくださいね!」


「欲しいです!」とすぐにソフィーに言われてすぐ「俺も!」とグレイも食べたいと言われ、パンを焼きながら待ってる間にご飯を食べる。やっぱりお米も食べたい…と思いつつ朝食を満喫した。


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