第5話 異世界での初料理
ソフィーさんたちの好みがわからないけど、すぐ来るだろうしとりあえず美味しくて簡単に作れるものにしよう。
ネットショップを開いて、調理器具、レトルトのカレーと、具材に玉ねぎ、人参、牛バラ肉、ハチミツを購入。
こっちではお米は食べられてないかもしれないからナンなら抵抗ないよね…?
野菜とお肉を炒め終わり、水を入れて沸騰してきたらレトルトのカレールーを入れて、後は煮込むだけ!
ソラが近づいてきて食べたそうにしていたので、焼いたお肉をちょっとだけつまませてあげた。
「後で一緒に食べようね♪」と言うと、ちょっと悲しそうだけど尻尾はブンブンだったから楽しみなんだろう。
数分経って、ノックが来たので扉を開けたら、グレイさんは見当たらずソフィーさんだけがいた。
「すみません。グレイは寝てるようなので置いてきました。おまたせしてすみません。」と軽く頭を下げられた。
「い、いえいえ!全然気にしないでください!もうすぐできあがるので中で待っててください!」
「はい、それではお邪魔します。」
よし!いい感じにトロみが出てて美味しそう!
カレーをお皿に装って、お盆にナンとカレーを乗せて完成!
「おまたせしました、出来上がったので食べましょう」
「見た目と匂いがすごいですが…何ていう料理なんでしょうか?」
見た目…確かに初めてみたらそうかもしれない…
「これは、カレーって言って私の国では多くの人に食べられていた人気料理なんです!少し辛いかもしれないので辛ければ、そこのハチミツを使って食べてください!」
でも食べればきっと気に入ってくれるはず!
「わかりました。このパンにつけて食べるんですか?」
「そうです!どうぞ食べてください!」
ソフィーがナンをちぎってカレーにつけて少し
大丈夫かな…と思ったけど、一口、また一口とドンドン食べてあっという間に完食した。
「ハッ、完食してしまいました…この料理とても美味しいですね!今までで食べた中で一番かもしれません。グレイはもったいないことをしましたね…」
「褒めてくださってありがとうございます、でも他にも美味しい料理はありますし。こうやって宿に泊まったり冒険者になれたのもソフィーさんとグレイさんの
ソフィーさんが少し照れながら、「でしたら、これのおかわりはありますか?」と聞いてきた。
めちゃくちゃ可愛いので、ナンとカレー以外も絶対作ってあげたいと思った。
ソラがまだかまだかと待ちこがれていたので、ソラにも甘口のカレーとナンを一口サイズにしてカレーに入れたのを出した。私もカレー食べよっと。
「ソラさんはとても珍しいですよね。ウルフ系は下級なら知性はありませんし、
そういえばソラが何種なのかは何も考えてなかった…ソラは何ていう種類の狼なんだろう。
「魔物の図鑑みたいなのってありますか?魔物にあまり詳しくないので、色々知りたいです…」
カレーをもぐもぐ食べていたソフィーさんが少し驚いた顔をして、「そうですか、でしたら私が持っている魔獣についての本をお貸ししますよ。」と言ってくれた。
ソフィーさんも私もカレーを食べ終わり、明日の朝食も作ろうかと提案したらとてもうれしそうにお願いされたが「こんな上質な器具といい高級感ある食器を使った料理をタダで頂いていいとは思えないので、素材料金諸々、払わせてほしいです。」と言われたのでそこまでかなぁ…とは思うけどパンと干し肉を思い出して「あれなら、仕方ないか…」と思い、お言葉に甘えることにした。
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