第六話
なぁ、いつまで続くと思う?
っていうかこれ終わりがない気がするんだ。
僕は真っ暗な部屋で自分自身と会話していた。
テレビもつけるのをやめてしまったし、
電気もつけなくなった。
食欲もないし、カーテンももうずっと開けていない。
僕は耳栓をしても聞こえてくる足音と
新たに加わった赤ん坊の鳴き声を聞きながら
ブツブツと一人で喋っている。
友達はね、信じてくれないんだよ。
こんなにはっきり聞こえたり見えたりする
のに。
おかしいと思わないか?
おかしいだろ?
たまにね、窓をコンコン叩く音も聞こえるんだよ。
この部屋はね、客人が多いんだ。
誰か知らないけど僕の後ろにいつもいる
だろ?
赤ちゃんもいるし、とにかく多くて困っちゃって。
うん、うん、そうなんだよ。
えっ?そうなのかな?
だから僕にだけ怪奇現象が起こるのかな?
そうかぁ、そうなのかもしれない。
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